独自BIOSによるセンサーマネージメント技術を応用したクライアント管理ソリューション
「東芝スマートクライアントマネージャー(TSCM)」の強化について
― HDD故障予兆検知機能とAndroid™ タブレット向けセキュリティ機能を新搭載 ―
当社は、企業向けノートPCに高度なクライアント運用管理を実現するソリューションとして、「東芝スマートクライアントマネージャー V2 (TSCM V2)」 と「東芝スマートクライアントマネージャー for MDM(TSCM for MDM)」を商品化し、本日から受注活動を開始いたします。
新商品は、独自開発のBIOS注1に搭載した「センサーマネージメント技術」や「セキュア通信技術」などを応用し、IBM® Endpoint Manager(IEM)を組合せることで実現した、クライアント管理ソリューションです。
「TSCM V2」は、これまでのPC起動制御やセキュリティパッチ配布などのセキュリティ機能や、省エネ対策の効果判定に適した電力消費量の見える化といったクライアント管理機能に加え、「ハードディスク(HDD)故障予兆検知機能(HDDステータス機能)」を追加しています。PCのHDD自己診断情報を定期的に収集・蓄積し、東芝独自のビッグデータ解析アルゴリズムにより、HDD故障リスクのあるPCを自動検出して管理者に通知します。PC管理者は、検出されたHDDに対して、データバックアップなどの対処ができるため、重要なデータの消失を未然に防ぐだけでなく、HDDトラブルに対処する作業的、時間的負担も軽減できます。
「TSCM for MDM」では、Android™ タブレットに対してインベントリー情報の収集やパッチ・アプリケーション配布などの基本管理機能を提供します。当社タブレット「REGZA Tablet」には、PCの独自BIOS開発で培ったノウハウを生かし、独自改良したAndroid™ を搭載しています。「TSCM for MDM」と「REGZA Tablet」を組み合わせることで、アプリケーション利用状況や拡張インタフェース利用状況などの利用環境情報をタブレット自らが監視・制御し、アプリケーションのインストールや起動の制限、USB、Bluetoothといった拡張インタフェースの利用制限といった高度な情報漏洩対策が可能です。
2012年9月に商品化した初期バージョンの「TSCM」では、不正な環境でのPC起動に対し、OSが起動する前に本体電源を遮断するほか、指定回数以上に不正起動しようとした場合に、HDD内のデータを遠隔消去して、紛失・盗難による情報漏洩も防止するといった「セキュリティ運用管理機能」を提供しました。また、PC内部の制御部品が実測した消費電力のリアルタイムでの可視化や、PC単体やユーザグループごとに個別の消費電力管理ポリシーを設定できる「消費電力管理機能」で、よりきめ細かい省エネ対策の実施と実態に即した効果検証を行うことも可能にしました。今回の「HDD故障予兆検知機能」を加えた「TSCM V2」と、タブレット含めたセキュリティ制御ができる「TSCM for MDM」で、IT管理者は、クライアント運用管理のさらなる効率化と、運用・セキュリティ面で懸念されがちだったAndroid™ タブレットに対しても、高度なセキュリティ管理を提供します。
当社は、今後もPCでもAndroid™ タブレットでも、さまざまなリスクからクライアントを守る、クライアント管理ソリューションの強化を実施していきます。
- 注1
- BIOS:Basic input/output system PCを構成するさまざまなハードウェアを制御するプログラム。
- *Androidは、Google Inc.の商標です。
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URL:https://dynabook.com/pc/catalog/service/1402tscm/
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