全国どこからでも社内システムにスピーディにアクセスし、社内同様の効率で仕事がしたい! 営業部門のそのニーズに応えたのがワイヤレスWAN搭載のdynabook SS RXシリーズだ。毎日持ち歩くのがうれしくなる軽くて薄いボディとスタイリッシュなデザインが、外出の多い営業スタッフに大好評。高速通信機能と高性能、そして高セキュリティのRXは、国内外に広がる同社のビジネス生産性をさらに向上させている。
コニシ産業株式会社は、製品開発・企画に独自のノウハウをもつ商社。OA機器や産業用機械で使われるさまざまな種類のベアリングを中心に取り扱い、全国300社の機器メーカーのニーズにジャストフィットする製品を提案・開発している。150社を超える仕入れ先メーカーとの間で高付加価値製品の開発、テスト生産、量産、顧客企業への納入までのコーディネートが行える業界でも希有な能力により顧客の厚い信頼を獲得してきた。東京・港区の本社を含め全国に5拠点、海外に2拠点を展開、広いエリアに分散する顧客と仕入れ先との間をつないでいる。同社では2008年、従来のノートPCに替え、ワイヤレスWAN搭載dynabook SS RX1を34台導入した。
多くの顧客メーカーと仕入れ先メーカーの間をとりもつ同社では、営業活動にPCを持ち歩くのが当たり前。もともと東芝のビジネスノートPCを利用してきた同社では、東芝製品への信頼は厚い。しかし課題だったのは、従来から使ってきたPHS通信カードが特定の地域では利用できなくなることだった。接続が完了するまでのスピードも128kbpsと社内LANに比べて段違いに遅い。同社ではセキュリティ上の配慮から、業務にはシンクライアントシステムを利用しており、遠隔地からのアクセスでは特に接続時にかかる時間が問題視された。 また営業スタッフの出先でのPC利用は在庫確認やメール、社内の伝言メモの参照などが中心ではあるが、販売管理システムへのアクセスや、機器や部品等の図面管理システムの参照などもときには必要になる。できるだけ高速な通信速度と、PC側での処理性能も要求されていた。 そこで選ばれたのがワイヤレスWAN機能を搭載し、処理性能に優れたdynabook SS RX1だ。「今まで使ってきた通信カードが契約途中だったので、実は悩みました」と同社総務部情報システム室の小峰剛氏は言う。「しかし128kbpsから2.4Mbps(下り最大・ベストエフォート)への高速化ができることに惹かれました」。またRXの通信機能にはスピードだけではない魅力があった。「まずは高感度のマルチバンドアンテナが画面上部についているので、通信品質がよくなることが期待できます。また通信カードはこれまで拠点ごとに配布していましたが、内蔵型のPCなら別々に管理する必要もなく、ユーザ単位に配布することができます」と情報システム室の竹内一生氏。「運用管理面でラクになります。またキャリア側のサービスにより、誰がどれだけ通信をしたかが簡単に把握できるところもよいですね」。 |
「できるだけみんなにPCを持ち歩いて欲しいんです」と小峰氏は言う。同社ではモバイルでのPC利用を積極的に進めているが、それでも持ち歩きたがらないスタッフもいる。「そんな人でも、RXなら持ち歩いてくれます。特に外で利用するときにはやっぱりスタイリッシュなほうがいい。カッコいいと持ち出して使いたくなるようですし、自然と大切に扱うようになります。堅牢性に優れた本体の貢献もあるのでしょうが、使う人の意識もトラブルを抑えることに貢献しているように思います。おかげで今のところ、故障などのトラブルは発生していません。」。通信速度や処理性能だけが生産性に影響するのではない。使いたくなるデザインも確かに生産性に貢献する。 さらにワイド液晶画面もユーザに好評だという。「従来のデスクトップPCでは17インチモニタを利用しており、画面の横幅が1280ドットでした。社内システムはその幅を基準に画面設計しています。画面が小さいモバイルPCでは設計した画面の横幅が映し切れない場合がありますが、RXのワイド液晶画面なら1280ドットがそのまま映ります」と小峰氏。横スクロールの必要がない画面サイズは業務効率に好影響を及ぼす。 |
情報漏えい防止をはじめ、セキュリティ対策に万全を期しているのも同社の特徴だ。RX1の指紋センサはPCへのログイン時に利用し、社内のシンクライアントシステムへのログインには、一種のワンタイムパスワードであるマトリクス認証が利用されている。また、ワイヤレスWAN機能搭載モデルを選んだ理由の1つにもセキュリティ面での配慮があった。ワイヤレスWANではキャリアからリモート操作でPCのデータを消去できるサービスが提供されている。これによればPCの置き忘れや盗難時に機密情報を消去することができる。
また、HDDプロテクション機能も1つの評価ポイントだった。「持ち運ぶことが多いので、これがあると安心です」と竹内氏。さらにキーボードのピッチが他に比べて広く打ちやすいこと、光学ディスクドライブが搭載されていることなども評価のポイントになったという。
同社の事業を支えるのは、独自の専門ノウハウをもった営業スタッフの企画力にプラスしたフットワークの良さだ。東芝のビジネスモバイルPCが目指すtrue mobilityが、ビジネス現場で実践されていた。なお、同社は環境ISOと呼ばれるISO14001を早くから取得し、環境対策にも力を注いできた。RXシリーズの優れた環境性能が、同社の取り組みにわずかであっても貢献しているとしたら幸いだ。
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