中野耕志 × dynabook KIRA V834
インテル® Core™
i5 プロセッサー
野鳥の撮影では、ピントがとてもシビアだ。必ず鳥の目にピントが合うように撮影し、撮影後にピントが合っているかをチェックする。KIRAのディスプレイは2,560×1,440ドットと高精細なのでピントの確認がとても行いやすい。ピントを確認するための拡大表示も速いため、作業効率が格段にアップした。タッチパネルの操作も秀逸だ。画面をフリックしての画像選び、ピンチアウトでのピント確認など、タッチ操作で快適に写真を選ぶことができた。色の偏りがなく、ルリビタキのブルー、ノゴマのルビーなど、見たときと近い色で再現されているのもよい。デジタルカメラの進化により、1枚の画像の容量がとても大きくなっているが、Windows 8.1 64ビットを搭載したKIRAなら、ストレスなく画像処理やプレビューが可能だ。小型モデルにもかかわらず、キーボードのサイズ感や感触もよい。僕は重さが4kgほどある超望遠レンズを使用するため、機材は大きく重くなりがちだ。だからPCを選ぶ際には軽量で、動作が速く、さらにバッテリーの持ちがいいことを重視する。KIRAはそのいずれもを満たし、デザイン的にすぐれているのもよい。所有感を満足させる数少ないノートPCだ。
屋外での画面確認などにも、明るく高精細なディスプレイは重宝する。撮影後、すぐに画像を確認したいときにも、有効に活用できる。バッテリーの持ちがいいため、充電の不安をかかえることなく屋外に持ち出せるのは大きなメリットだ。
画像の縮小や拡大、任意の場所のピントを確認するなどの動作は、タッチパネルを利用して行うことができる。直感的に操作ができるので大変便利だ。
※撮影のため「ViewNX 2™」をインストールしています。実際にはプリインストールされていません。
普段使用するメモリーカードは64GB以上の大容量のもの。1枚のファイルサイズも大きく、撮影枚数も多い。USB3.0を使用して画像を取り込むと、各駅停車が特急列車になったかのような速度になる。これまで数十分かかっていたものが数分で済む。僕は写真を取り込んだあと、外部HDDに写真をバックアップする。こちらもUSB3.0を利用している。今は非常に快適な環境で使えている。
撮影後、写真は外部HDDにバックアップをしたあと、画像の確認は自宅に戻ってからすることが多い。それでも、出会う機会が少ない鳥を撮ったときなどは、ピントを確認したいと思う。そんなときに必要なのがバッテリー時間が長いノートPCだ。バッテリーの残り時間を気にしないで、いつでも、どこでもピントの確認ができ、写真を撮ることに専念できる。