魚住誠一 × dynabook KIRA V834
インテル® Core™
i5 プロセッサー
今使っているのが3年くらい前のノートPCだけど、それに比べてKIRAはSSD※1、USB3.0のおかげもあり、データの転送時間は体感で3倍くらい速くなった印象だ。海外や地方ロケで、撮った写真を取り込むためにかかっていた時間が短縮され、その分、レタッチなど別作業の時間に充てることもできた。たった30分でも、それが積み重なれば、時間の使い方も変わってくる。自分の時間を得るための高性能は、メリットが大きいと思う。また、撮影したデータのバックアップは必ず取っている。自宅に保管する以外に、実家のある名古屋にも同じバックアップデータを用意し、2カ月に一度は更新する。データのコピーにかかる時間も、KIRAなら大幅に短縮できるだろう。
タッチパネルを搭載した高精細なディスプレイは暗部のつぶれもなく、階調も豊富に再現され、ハイライトも白飛びしていない。ここはノートPCは携帯用と思って、ある程度割り切ってあきらめていた部分だが、KIRAではその考えを覆すほど美しく表示される。写真家にとって歓迎すべきことである。KIRAは撮影時の持ち歩き用のPCと、自宅でレタッチするPCを1台で済ませたい人にとっては最適なPCといえるだろう。
撮影時には必ず携行するノートPC。撮影には大勢のスタッフが関わるため、ノートPCでその都度、撮ったシーンのチェックもできる。KIRAの性能は、これまであきらめていた階調の確認さえ可能にしてくれる。
モデル:優耶(スペースクラフト)
撮った写真をモデルに見せながらリラックスできるよう言葉をかける。軽いので手に持って見せることも可能だ。KIRAのディスプレイは視野角が広いので僕の隣からモデルが画面を見ても、色や明るさがほぼ変わることなくチェックできる。
レタッチをするにしろ、プリントをするにしろ一番重要なのがディスプレイの色だ。ディスプレイの色が青や赤に偏っているとその時点ですべて意味がないものになる。その点KIRAは出荷時に1台1台ごとに色調整がされているので安心できる※2。肌の色は非常にシビアに見られる。常日頃、一番目にしている色だからだろうが、この色が偏っているとすぐに違うと判断されるのだ。KIRAのディスプレイは明るく、鮮やかだ。肌色の発色も偏りなくキレイにでている。このディスプレイで撮った写真を表示すればモデルも喜ぶだろう。
撮影後、モデルに写真を見せるときも、KIRAを使えば、雑誌のページをめくるように楽しく行うことができる。ピントをチェックするための写真の拡大も、スマートフォンと同じように画面をピンチアウトするだけでできる。タッチパネルを使えば、モデル本人が画面をタッチして写真を確認することもできる。モデルが自分で操作することで、より親密感がわき、撮影が順調になる。