情報番号:015121 【更新日:2014.03.25】
ハードディスクドライブからパソコンを購入時の状態に戻す方法<dynabook R734/37K、38K、W*Kシリーズ>
対応機種 | |
---|---|
対象OS | Windows 8.1 |
カテゴリ | リカバリー、パソコンを購入時の状態に戻す |
回答・対処方法
はじめに
パソコンを初期状態に戻す(リカバリー)とは、お客様が作成したデータや、購入後にインストールしたアプリケーション、現在の設定などをすべて削除し、もう一度ご購入時の状態に復元する作業です。ハードディスクドライブ内に保存されているデータ(文書ファイル、画像・映像ファイル、メールやアプリケーションなど)はすべて消去され、設定した内容(インターネットやメールの設定、Windowsパスワードなど)も購入時の状態に戻る、つまり何も設定していない状態になります。
一度リカバリーを始めると、途中で中止したり、パソコンの電源を切ることができません。
リカバリーには時間がかかりますので、時間の余裕をもって行なってください。
次のような場合で、どうしても改善する方法がないときにリカバリーをしてください。
- パソコンの動作が非常に遅くなった。
- 周辺機器が使えなくなった。
- ハードディスクドライブにあるシステムファイルを削除してしまった。
- コンピューターウイルスやスパイウェアなどに感染し、駆除できない。*1
- パソコンの調子がおかしく、いろいろ試したが解消できない。
- dynabook あんしんサポートに相談した結果、「リカバリーが必要」と診断された。
*1 ウイルスチェックソフトが正常に起動できない場合など、状況によってはウイルスチェックができない場合があります。
リカバリーには次の方法があります。
- ハードディスクドライブからリカバリーをする
- リカバリーメディア(USBフラッシュメモリ、DVD)からリカバリーをする
通常はハードディスクドライブからリカバリーをしてください。
※リカバリーメディアからリカバリーする方法については、<関連情報>を参照してください。
ここでは、ハードディスクドライブからパソコンを購入時の状態に戻す方法を説明します。
【お願い】
- 市販のソフトウェアを使用してパーティションの構成を変更すると、リカバリーができなくなることがあります。
<メモ>
- リカバリーは、ユーザー権限にかかわらず、誰でも実行できます。誤ってほかの人にリカバリーを実行されないよう、ユーザーパスワードを設定しておくことをおすすめします。
※ユーザーパスワードについては、「パソコンで見るマニュアル」の「活用編 2章-1-2 ユーザーパスワード」を参照してください。
パソコンを初期状態に戻す前にしておくこと
リカバリーを始める前に、次の準備と確認を行なってください。
■ほかのトラブル解消方法を探す
パソコンの調子がおかしいと思ったときは、取扱説明書「dynabookガイド」の「5章-1 トラブルを解消するまでの流れ」、「5章-2 Q&A集」を確認してください。いろいろな解消方法を紹介しています。
それでも解消できないときに、リカバリーをしてください。
■準備するもの
- 取扱説明書「dynabookガイド」
- 取扱説明書「dynabookガイド」巻末の「リフレッシュ/リカバリーチェックシート」をコピーしたもの
■必要なデータのバックアップをとる
リカバリーをすると、購入後に作成したデータやインストールしたアプリケーションなど、ハードディスクドライブに保存していた内容は削除されて、設定が初期化されます。
次のようなデータは削除されますので、可能な場合は、記録メディア(CD/DVDやUSBフラッシュメモリなど)にバックアップをとってください。
- [ドキュメント](または[マイドキュメント])、[ピクチャー](または[マイピクチャー])などのデータ
- 購入後にデスクトップに保存したデータ
- 「Internet Explorer」の[お気に入り]のデータ
- メール送受信データ
- メールアドレス帳
- プレインストールされているアプリケーションのデータやファイル
- 購入後にインストールしたアプリケーションのデータ
- 購入後に作成したフォルダーとファイル
また、リカバリー後も現在と同じ設定でパソコンを使いたい場合は、現在の設定を控えておいてください。
ただし、ハードディスクドライブをフォーマットしたり、システムファイルを削除した場合は、バックアップをとることができません。また、リカバリーを行なっても、ハードディスクドライブに保存されていたデータは復元できません。
※記録メディアにバックアップをとる方法については、[014926:パソコン本体に保存したデータを他の記録メディアにバックアップ(コピー)したい<Windows 8.1>]を参照してください。
■システムが起動しない場合
「東芝ファイルレスキュー」を使って、データのバックアップができる場合があります。
※「東芝ファイルレスキュー」については、[014993:「東芝ファイルレスキュー」について<Windows 8.1>]を参照してください。
■アプリケーションのセットアップ用記録メディアを確認する
購入後に追加でインストールしたアプリケーション、プリンターなどの周辺機器のドライバーは、リカバリー後に再度インストールする必要があります。これらをインストールするための記録メディア(CDなど)が、お手元にあることを確認してください。
また、アプリケーションによっては、ID番号などが必要です。あらかじめ確認してください。
Office搭載モデルの場合は、リカバリーしたあとに「Office」のライセンス認証が必要です。ライセンス認証の際に必要なプロダクトキーは、付属の「Office」のパッケージをご確認ください。
■各種設定を確認する
インターネットやLANの設定、Windowsサインイン時のアカウント名などの設定項目を控えておいてください。ウイルスチェックソフトなど、セットアップ時に認証キーの入力が必要なアプリケーションは、認証キーの番号を控えておいてください。設定項目や認証キーの番号などの確認方法は各アプリケーションのヘルプを参照するか、サポート窓口にお問い合わせください。
■無線通信機能がONであるか確認する
無線通信機能がONであることを確認してください。
ONになっていない場合は、[FN]キーを押しながら[F8]キーを押して、[機内モード オフ]にしてください。
■周辺機器を取りはずす
プリンター、マウスなどの周辺機器やLANケーブルは取りはずしてください。このとき、パソコン本体の電源を切ってから行なってください。
<メモ>
※記録メディアをセットしていない状態で実行してください。セットされていると、エラーになる場合があります。
※[キャンセル]ボタンが無い画面で操作を中断したい場合は、「オプションの選択」画面が表示されるまで、ボタンをクリックし、[PCの電源を切る]ボタンをクリックしてください。
ボタンが表示されていない場合は、[キャンセル]ボタンが表示されるまで操作を進めてから[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
操作手順
- 電源コードとACアダプターを接続します。
- パソコンを起動します。
- [SHIFT]キーを押しながら[シャットダウン]をクリックして電源を切ります。
[シャットダウン]をクリックするまでの手順については、[014708:パソコンの電源を切る(シャットダウンする)方法<Windows 8.1>]を参照してください。
(図1)
- 電源スイッチを押し、すぐにキーボードの[0](ゼロ)キー(かな入力の[わ]キー)を数回押します。
※テンキーの[0](ゼロ)キーを使用しないでください。
※各種パスワードを設定している場合は、パスワードの入力をうながすメッセージが表示されます。パスワードを入力して[ENTER]キーを押してください。
- ”HDDリカバリーをスタートします。”メッセージ画面が表示されます。キーボードの矢印キーで[はい]を選択して、[ENTER]キーを押します。
(図2)
- 「オプションの選択」画面が表示されます。[トラブルシューティング]をクリックします。
(図3)
- 「トラブルシューティング」画面が表示されます。[PCを初期状態に戻す]をクリックします。
(図4)
- 「PCを初期状態に戻す」画面が表示されます。[次へ]ボタンをクリックします。
(図5)
- ”PCにはドライブが複数あります。すべてのドライブからすべてのファイルを削除しますか?”メッセージ画面が表示されます。[Windowsがインストールされているドライブのみ]をクリックします。
※下図が表示されない場合は、次の手順に進んでください。
(図6)
- ”ファイルの削除だけでなく、ドライブを完全にクリーンアップしますか?・・・”メッセージ画面が表示されます。[ファイルの削除のみ行う]をクリックします。
※[ドライブを完全にクリーンアップする]を選択してもリカバリーは行なえますが、5時間程度かかる場合があります。また、ドライブ内のデータもすべて消去されるため、通常は[ファイルの削除のみ行う]を選択することをおすすめします。
(図7)
- ”すべて準備できました”メッセージ画面が表示されます。[初期状態に戻す]ボタンをクリックします。
(図8)
- 画面下部に”PCを初期状態に戻しています”と表示され、進行状況がパーセントで表示されます。この間、何も操作する必要はありません。そのまましばらくお待ちください。
※この間は絶対に電源を切らないでください。
(図9)
- Windowsのセットアップを行ないます。
Windowsのセットアップについては、取扱説明書「dynabookガイド」の「1章-4-1-4 Windowsのセットアップ」を参照してください。
ハードディスクドライブからパソコンを購入時の状態に戻す方法は以上です。
パソコンを初期状態に戻したあとは
周辺機器の接続、ウイルスチェックソフトの設定や更新を行なってください。インターネットの設定はプロバイダーから送られてきた書類や、お客様ご自身で控えておいた設定情報を元に行なってください。
その他必要に応じて、メールの再設定、購入後に追加したアプリケーションのインストール、データの復元などを行なってください。
<メモ>
- Office搭載モデルの場合、リカバリー後、「Office」のライセンス認証が必要になります。
※操作方法については、[014047:「Microsoft(R)Office 2013」インストールとプロダクトキーの入力方法]を参照してください。
- 一部のアプリケーションは、リカバリー後に再インストールをする必要があります。
※プレインストールされているアプリケーションについては、[015114:プレインストールされているアプリケーションの一覧<dynabook R734/37K、38K、W*Kシリーズ>]を参照してください。
関連情報
- リカバリーメディアからリカバリーする方法
リカバリーメディアからのリカバリーは、ハードディスクドライブのリカバリーツール(システムを復元させるためのもの)を消してしまったり、ハードディスクドライブからリカバリーができなかった場合などに行なうことをおすすめします。
※リカバリーメディアからリカバリーすると、パーティションは購入時の状態に強制的に戻り、Cドライブ以外のデータも全て削除されます。
[015118:リカバリーメディア(USBフラッシュメモリ)からパソコンを購入時の状態に戻す方法<dynabook R734/37K、38K、W*Kシリーズ>]
[015120:リカバリーメディア(DVD)からパソコンを購入時の状態に戻す方法<dynabook R734/37K、38K、W*Kシリーズ>]
以上