情報番号:012769 【更新日:2011.12.06】
パソコンを購入時の状態に戻す方法(再セットアップ方法)リカバリーメディア編<dynabook T451/**Dシリーズ>
対応機種 | |
---|---|
対象OS | Windows(R)7 |
カテゴリ | CD/DVD/ブルーレイディスク、周辺機器、USBフラッシュメモリ、リカバリー、パソコンを購入時の状態に戻す |
回答・対処方法
はじめに
システムやアプリケーションを購入時の状態に復元することをリカバリー(recovery)といいます。
リカバリーをすると、システムを購入時の状態に戻し、プレインストールされているアプリケーションの一部を復元します。
正常な状態でお使いいただくために必要なシステムファイルをハードディスクから削除してしまった場合や、電源を入れてもシステム(Windows)が起動しなくなったなどの場合に、再セットアップ方法として「リカバリー」を行ないます。
再セットアップについては、取扱説明書「dynabookガイド」の「4章 買ったときの状態に戻すには-リカバリー-」にも記載されております。
※システムの復元をすると、ハードディスク内に保存されていたデータは、すべて消えてしまいます。
ここでは、作成したリカバリーメディアからリカバリーする(パソコンを購入時の状態に戻す)方法を説明します。
※リカバリーメディアの作成に関しては、以下のリンクを参照してください。
[012768:リカバリーメディア作成方法<dynabook T451/**Dシリーズ>]
※リカバリーメディアを使用しないでハードディスク上のリカバリー領域からパソコンを購入時の状態に戻す場合は、以下のリンクを参照してください。
[012770:パソコンを購入時の状態に戻す方法(再セットアップ方法)ハードディスクリカバリー編<dynabook T451/**Dシリーズ>]
リカバリーをはじめる前にしておくこと
リカバリーをはじめる前に、次の準備と確認を行なってください。
■トラブル解消方法を探す
パソコンの調子がおかしいと思ったときは、取扱説明書「dynabookガイド」の「5章-1 トラブルを解消するまでの流れ」を参照してください。それでも解決できないときに再セットアップを行なってください。
■準備するもの
- 作成したリカバリーメディア
- 取扱説明書「dynabookガイド」
- 取扱説明書「dynabookガイド」巻末のリカバリー(再セットアップ)チェックシートをコピーしたもの
■必要なデータのバックアップをとる
リカバリーをすると、購入後に作成したデータやインストールしたアプリケーションなど、ハードディスクドライブに保存していた内容は削除されて、設定が初期化されます。
次のようなデータは削除されますので、可能な場合は、記録メディア(CD/DVDやUSBフラッシュメモリなど)にバックアップをとってください。
- ドキュメントのデータ
- 購入後にデスクトップに保存したデータ
- インターネットエクスプローラーのお気に入り
- メール送受信データ
- メールアドレス帳
- プレインストールされているアプリケーションのデータやファイル
- 購入後にインストールしたアプリケーションのデータ
- 購入後に作成したフォルダーとファイル
また、リカバリー後も現在と同じ設定でパソコンを使いたい場合は、現在の設定を控えておいてください。
ただし、ハードディスクドライブをフォーマットしたり、システムファイルを削除した場合は、バックアップをとることができません。また、リカバリーを行なっても、ハードディスクドライブに保存されていたデータは復元できません。
バックアップは、普段から定期的に行なっておくことをおすすめします。
※メール(受信メール/送信メール/アドレス帳など)やインターネットのバックアップにつきましては、本情報末尾の<関連情報>をご参照ください。
※システムが起動しない場合は、「東芝ファイルレスキュー」を使うと、データのバックアップをとることができます。
「東芝ファイルレスキュー」については、[010166:「東芝ファイルレスキュー」について<Windows(R)7>]を参照してください。
※ご自身でデータのバックアップが困難な場合は、有料にてデータ復旧サービスを提供しております。詳しくは、以下のリンクを参照してください。
https://dynabook.com/assistpc/rdata/index_j.htm
■アプリケーションのセットアップ用記録メディアを確認する
購入後に追加でインストールしたアプリケーション、プリンターなどの周辺機器のドライバーは、リカバリー後にインストールする必要があります。これらを再度インストールするための記録メディア(CDなど)が、お手元にあることを確認してください。また、アプリケーションによっては、再度インストールするときにID番号などが必要です。あらかじめ確認してください。
■各種設定を確認する
インターネットやLANの設定、Windowsログオン時のアカウント名などの設定項目を、メモなどに控えておいてください。ウイルスチェックソフトなど、有料で購入した認証キーなどがセットアップ時に必要なアプリケーションは、それらの番号を控えておいてください。確認方法は各アプリケーションのヘルプやお問い合わせ先にご確認ください。
■音量を調節する
リカバリー後、Windowsセットアップが終了するまで音量の調節はできません。あらかじめ、キーボードの[FN]キーを押しながら[3]キーまたは[FN]キーを押しながら[4]キーで音量を調節してください。[FN]キーを押しながら[ESC]キーを押して内蔵スピーカーやヘッドホンの音量をミュート(消音)にしている場合は、もう1度[FN]キーを押しながら[ESC]キーを押して元に戻しておいてください。
■無線通信機能がON(オン)であるか確認する
無線通信機能がONであることを確認してください。ONになっていない場合は、キーボードの[FN]キーを押しながら[F8]キーを押して、無線通信機能をONにしてください。
■周辺機器をすべて取りはずす
プリンター、マウスなどの周辺機器やLANケーブルは取りはずしてください。また、購入後に追加で増設したメモリも取りはずしてください。このとき、パソコン本体の電源を切ってから行なってください。
機器の取りはずしについては、取扱説明書「dynabookガイド」の「3章 パソコンの使用環境を整えよう」を参照してください。
※本製品では、64ビット版と32ビット版の2つのWindows7を選択してご利用いただけます。
ご購入時の状態は、64ビット版のWindowsがプレインストールされています。
32ビット版を使用するには、OSのタイプを選択する画面(”<製品復元メニュー>”画面)で、[◎ Windows 7 32ビットバージョン]を選択してください。
操作手順
※以下手順は、ご購入時の状態のWindows 7 Home Premium 64 ビットにリカバリーする方法です。
※ここでは例として、DVDのリカバリーメディアを使用してリカバリーします。
- パソコン本体にACアダプターと電源コードを接続します。
- パソコンを起動し、ドライブに作成したリカバリーメディアをセットしてからパソコンの電源を切ります(シャットダウン)。
※DVDのリカバリーメディアが複数枚ある場合は、「リカバリDVD1」からセットしてください。
※USBフラッシュメモリの場合は、USBコネクタに差し込んでください。
- 電源スイッチを押し、[dynabook]画面が表示されている間にキーボードの[F12]キーを数回押します。
※各種パスワードを設定している場合は、パスワードの入力をうながすメッセージが表示されます。パスワードを入力して[ENTER]キーを押してください。
- 起動ドライブを選択する画面が表示されます。キーボードの[↑]または[↓]キーでドライブを示す項目([ODD]など)を選択し、[ENTER]キーを押します。
※USBフラッシュメモリのリカバリーメディアを使用している場合は、USBフラッシュメモリを示す項目([USB]など)を選択してください。
- ”<復元方法の選択>復元方法を選択してください。”メッセージ画面が表示された場合は、[◎ TOSHIBA Recovery Wizard]を選択して[次へ(N)>]ボタンをクリックします。
- ”<製品復元メニュー>どちらか1つのOSタイプを選んでください。”メッセージ画面が表示されます。[◎ Windows 7 64ビットバージョン]を選択し、[次へ(N)>]ボタンをクリックします。
※Windows 7 32ビット版にリカバリーしたい場合は、[◎ Windows 7 32ビットバーション]を選択してください。
(図1)
- 「警告!」画面が表示されます。[はい(Y)]ボタンをクリックします。
(図2)
- ”<復元方法の選択>復元方法を選択してください。”メッセージ画面が表示されます。[◎ 初期インストールソフトウェアの復元]を選択して[次へ(N)>]ボタンをクリックします。
(図3)
補足 <補足>
※[◎ ハードディスク上の全データの消去]は、パソコンを廃棄・譲渡などを行なう場合に、個人情報漏洩を防ぐためにハードディスクドライブのデータを完全に消去するためのものです。通常はご使用にならないでください。実行すると、ハードディスクドライブ上にある、すべてのデータが削除されます。
ハードディスク上の全データの消去に関しては以下のリンク先を参照してください。
[006456:ハードディスクの内容をすべて消去する方法<ハードディスクリカバリ機種限定(その3)>] - ”<初期インストールソフトウェアの復元>復元する構成を選択してください。”メッセージ画面が表示されます。
※[◎ パーティションサイズを変更せずに復元]を使用することをおすすめします。他の方法で初期インストールソフトウェアを復元する場合は以下をご参照ください。
(図4)
■ご購入時の状態に復元(システム回復オプションあり)
パソコンを購入したときの状態(パーティションが2個の状態)に戻します。作成したデータ、設定した項目、インストールしたアプリケーションなどがすべて消去され、ご購入時のパーティション、システム、アプリケーションが復元された状態になります。実行するには、[◎ ご購入時の状態に復元(システム回復オプションあり)]を選択して[次へ(N)>]ボタンをクリックします。”ハードディスクの内容は、すべて消去されます”というメッセージが表示されます。
(図5)
■パーティションサイズを変更せずに復元
すでにハードディスクドライブの領域を分割している場合などに使用します。ハードディスクドライブ(C:)がリカバリーされ、それ以外の領域のデータはそのまま残ります。ハードディスクドライブ(C:)にあたる領域は、作成したデータ、設定した項目、インストールしたアプリケーションなどがすべて消去され、ご購入時のシステムやアプリケーションが復元された状態になります。実行するには、[◎ パーティションサイズを変更せずに復元]を選択して[次へ(N)>]ボタンをクリックします。”先頭パーティションのデータは、すべて消去されます。”というメッセージが表示されます。
※リカバリーツールとシステム回復オプションの領域が確保されているため、ハードディスクドライブの100%を使用することができません。
(図6)
■パーティションサイズを指定して復元
ハードディスクドライブ(C:)のサイズを変更します。ハードディスクドライブ(C:)以外の領域区分(パーティション)とリカバリーツールの領域は消去され、一つの領域になります。作成したデータ、設定した項目、インストールしたアプリケーションなどがすべて消去され、ご購入時のシステムやアプリケーションが復元された状態になります。ハードディスクドライブ(C:)のサイズを変更する場合は、[◎ パーティションサイズを指定して復元]を選択し、[C:ドライブのサイズ]の[▲][▼]ボタンをクリックしサイズを指定し[次へ(N)>]ボタンをクリックします。”ハードディスクの内容は、すべて消去されます。”というメッセージが表示されます。
(図7)
- ”<初期インストールソフトウェアの復元>復元を開始します。”メッセージ画面が表示されます。[次へ(N)>]ボタンをクリックします。
(図8)
- 復元が実行されます。復元中は、リカバリーの経過に従い、画面が変わります。画面によっては長い時間表示される場合がありますが、画面が切り替わるまでお待ちください。復元は時間がかかります。
※DVDのリカバリーメディアが複数枚ある場合は、”次のディスクをセットし、[OK]ボタンを押してください。”というメディアを入れ替えるメッセージが表示され、ディスクトレイが開きます。メディアの番号順に入れ替え、[OK]ボタンをクリックしてください。
(図9)
- 復元が完了すると、”<初期インストールソフトウェアの復元>正常に終了しました。”メッセージ画面が表示されます。[終了(F)]ボタンをクリックすると自動的にディスクトレイが開きます。リカバリーメディアを取り出します。
※USBフラッシュメモリのリカバリーメディアを使用している場合は、USBフラッシュメモリを取りはずしてから[終了(F)]ボタンをクリックします。
(図10)
- システムが再起動し、”しばらくお待ちください。”メッセージ画面が表示されます。ドライバーやアプリケーションのインストールなど、システムの構成が終わるまでしばらくお待ちください。
※ここから次の手順の「Windowsのセットアップ」画面が表示されるまで、約1~1.5時間かかります。この間、メッセージが表示されたり、システムが自動的に再起動したりしますが、何も操作する必要はありません。「Windowsのセットアップ」画面が表示されるまで、お待ちください。また、この間は絶対に電源を切らないでください。
(図11)
- Windowsのセットアップを行ないます。
Windowsのセットアップについては、取扱説明書「dynabookガイド」の「1章4-1-5 Windowsのセットアップ」を参照してください。
システムの復元は以上で完了です。
<「Microsoft Office」について>
上記のシステムの復元作業で「Microsoft Office Home and Business 2010」も復元されます。「Microsoft Office Home and Business 2010」製品を使用するには、初回起動時にプロダクトキーの入力とライセンス認証が必要です。
※操作方法については、[010960:「Microsoft(R)Office 2010」初回起動時のプロダクトキーの入力とライセンス認証の方法]を参照してください。
<補足>
- ”パーティションサイズを指定して復元”を選択した場合、パーティションの設定をする必要があります。取扱説明書「dynabookガイド」の「4章4-1 パーティションを変更してリカバリーをした場合」をご参照ください。
- ご購入後に変更した設定がある場合は、Windowsのセットアップ後に、もう一度設定をやり直してください。また、周辺機器の接続、購入後に追加したアプリケーションのインストールもWindowsのセットアップ後に行なってください。
周辺機器については、取扱説明書「dynabookガイド」の「3章 パソコンの使用環境を整えよう」をご参照ください。
関連情報
[011485:「Windows Live(TM)メール 2011」メールアカウントをバックアップする方法<Windows(R)7>]
[011486:「Windows Live(TM)メール 2011」バックアップしたメールアカウントを復元する方法<Windows(R)7>]
[011535:「Windows Live(TM)メール 2011」メールをバックアップする方法<Windows(R)7>]
[011536:「Windows Live(TM)メール 2011」バックアップしたメールを復元する方法<Windows(R)7>]
[011545:「Windows Live(TM)メール 2011」アドレス帳をバックアップする方法<Windows(R)7>]
[011546:「Windows Live(TM)メール 2011」バックアップしたアドレス帳を復元する方法<Windows(R)7>]
[012111:「Windows(R)Internet Explorer(R)9」お気に入り/フィード/Cookieをバックアップする方法]
[012112:「Windows(R)Internet Explorer(R)9」バックアップしたお気に入り/フィード/Cookieを復元する方法]
以上