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情報番号:017206  【更新日:2019.10.28

パソコンの廃棄・譲渡時のハードディスク上のデータ消去に関するご注意<Windows 10>

対応機器・対象OSとカテゴリ
対応機種
対象OS Windows 10
カテゴリ リカバリー、ハードディスクのデータ消去

回答・対処方法

内容と対応

最近パソコンは、オフィスや家庭などで、いろいろな用途に使われるようになってきています。これらのパソコンに使われている “ハードディスク” (モデルによってはハイブリッドドライブ、SSD、フラッシュメモリ)という記憶装置に、お客様の重要なデータが記録されています。したがって、パソコンを譲渡あるいは廃棄するときには、これらの重要なデータ内容を消去するということが必要となります。

ところが、このハードディスクに書き込まれたデータを消去するのは、それほど簡単ではありません。

「データを消去する」という場合、一般的に

  • データを「ごみ箱」に捨てる
  • 「削除」操作を行なう
  • 「ごみ箱を空にする」コマンドを使って消す
  • ソフトウェアで初期化(フォーマット)する
  • 添付のリカバリーDVD-ROM、または作成したリカバリーメディアを使い、購入時の状態に戻す

などの作業をしますが、これらの作業では、ハードディスク上に記録されたデータのファイル管理情報が変更されるだけで、実際はデータが見えなくなっているだけの状態です。

つまり、一見消去されたように見えますが、WindowsなどのOSのもとで、それらのデータを呼び出す処理ができなくなっただけで、実際のデータは、まだ残っているのです。

したがって、特殊なデータ回復のためのソフトウェアを利用すれば、これらのデータを読みとることが可能な場合があります。

このため、悪意のある人により、ハードディスク内の重要なデータが読みとられ、予期しない用途に利用される恐れがあります。

お客様が廃棄・譲渡などを行なう際に、ハードディスク内の重要なデータが流出するというトラブルを回避するためには、ハードディスクに記録された全データを、お客様の責任において消去することが非常に重要となります。消去するためには、専用ソフトウェアあるいはサービス(共に有料)を利用するか、ハードディスク上のデータを金槌や強磁気により物理的・磁気的に破壊して読めなくすることをおすすめします。

なお、ハードディスク上のソフトウェア(OS、アプリケーションソフトなど)を削除することなくパソコンを譲渡すると、ソフトウェアライセンス使用許諾契約に抵触する場合があるため、十分な確認をする必要があります。

ハードディスクの内容をすべて消去する方法

パソコン上のデータは、削除操作をしても実際には残っています。普通の操作では読み取れないようになっていますが、特殊な方法を実行すると削除したデータでも再現できてしまいます。そのようなことができないように、パソコンを廃棄または譲渡する場合など、他人に見られたくないデータを読み取れないように、消去することができます。

なお、ハードディスクに保存されている、データやプログラムなどはすべて消失います。パーティションも消失します。これらを復元することはできませんので、注意してください。

ハードディスクの内容を削除するには、ハードディスクの消去機能、または作成したリカバリーメディアを使用します。

【お願い:指紋認証用に指紋を登録している場合】

【お願い:パソコンを譲渡する場合には】

  • ハードディスクの内容を削除すると、ハードディスク内のデータと共に初期状態に戻す機能も消去されます。再びシステム(OS)やアプリケーションを使用したい場合は、あらかじめリカバリーメディアを作成しておいてください。
    ※リカバリーメディアの作成については、「パソコンで見るマニュアル 準備編 1章 初めて使用する前に」を参照してください。

ハードディスクの消去機能から行う方法

スタイルを変更できるモデルの場合、次の操作はノートPCスタイルにセットして行ってください。

  1. データを保存し、[SHIFT]キーを押しながら[シャットダウン]をクリックして電源を切る
    [016705:パソコンの電源を切る(シャットダウンする)方法<Windows 10>]の<補足:高速スタートアップを一時的に無効にして完全にシャットダウンするには>を参照してください。

  2. 電源コードとACアダプターを接続する(ノート/デタッチャブルPCの場合)
  3. 電源スイッチを押し、すぐに[0](ゼロ)キー(かな入力の[わ]キー)を数回押す
    ※テンキー搭載モデルの場合でも、テンキーの[0](ゼロ)キーからは実行できません。
    ※パスワードの画面が表示されたら、パスワードを入力して[ENTER]キーを押してください。
    ※「The Hard Drive Recovery Process has been selected.」などから始まるメッセージが表示された場合は、手順4に進んでください。
    ※「オプションの選択」画面が表示された場合は、手順5に進んでください。

  4. [Yes]([YES])または[はい]を選択して、[ENTER]キーを押す
    「オプションの選択」画面が表示されます。

  5. [トラブルシューティング]をクリックする
    「トラブルシューティング」画面が表示されます。

  6. [dynabook(TOSHIBA) Maintenace Utility]をクリックする
    ツールの選択画面が表示されます。

  7. [ハードディスク上の全データの消去]をチェックし、[次へ]ボタンをクリックする
    ※消去方法を選択する画面が表示された場合は、手順8に進んでください。
    ※「データの消去を開始します。」画面が表示された場合は、手順9に進んでください。

  8. [標準データの消去]をチェックし、[次へ]ボタンをクリックする
    モデルによっては[機密データの消去]項目も表示されますが、通常は[標準データの消去]を選択してください。[機密データの消去]は、より確実にデータを消去できますが、より時間がかかります。
    「データの消去を開始します。」画面が表示されます。処理を中止する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

  9. [次へ]ボタンをクリックする
    消去が実行されます。画面は、処理の経過に従い切り替わります。消去が完了すると、終了画面が表示されます。

  10. [終了]ボタンをクリックする

リカバリーメディアから行う方法

リカバリーメディアは、あらかじめ作成しておく必要があります。
※リカバリーメディアの作成については、「パソコンで見るマニュアル 準備編 1章 初めて使用する前に」を参照してください。

外付けのDVD/ブルーレイディスクドライブ(市販品)を使用して、DVD/ブルーレイディスクのリカバリーメディアを使用する場合は、あらかじめ外付けのDVD/ブルーレイディスクドライブ(市販品)を接続してください。
※接続方法は、DVD/ブルーレイディスクドライブに付属している説明書を参照してください。
※ただし、すべての外付けDVD/ブルーレイディスクドライブでの動作を保証するものではありません。

Thunderbolt 3(USB Type-C)コネクタ(電源コネクタ)を搭載しているモデルで、外付けのDVD/ブルーレイディスクドライブ(市販品)を使用する場合は、USBコネクタへ接続してください。Thunderbolt3(USBType-C)コネクタ(電源コネクタ)へ接続すると、ドライブが認識されない場合があります。

スタイルを変更できるモデルの場合、次の操作はノートPCスタイルにセットして行ってください。

  1. 電源コードとACアダプターを接続する(ノート/デタッチャブルPCの場合)
  2. リカバリーメディアをセットする
    リカバリーメディアが複数枚ある場合は、1枚目からセットしてください。
    USBフラッシュメモリの場合はUSBコネクタに差し込んでください。
    ※USBフラッシュメモリやDVD/ブルーレイディスクを本製品にセットする場合、「パソコンで見るマニュアル 機器の取り扱い編 2章 各部の取り扱いを参照してください。
    ※外付けのDVD/ブルーレイディスクドライブの場合、DVD/ブルーレイディスクドライブに付属している説明書を参照してください。

  3. データを保存し、[SHIFT]キーを押しながら[シャットダウン]をクリックして電源を切る
    [016705:パソコンの電源を切る(シャットダウンする)方法<Windows 10>]の<補足:高速スタートアップを一時的に無効にして完全にシャットダウンするには>を参照してください。

  4. 電源スイッチを押し、すぐに[F12]キーを数回押す
    パスワード画面が表示されたら、パスワードを入力して[ENTER]キーを押してください。

  5. [↑]または[↓]キーで起動ドライブを選択する
    リカバリーメディアがDVD/ブルーレイディスクの場合は本製品のドライブ*1を示す項目([ODD]など)、または外付けのDVD/ブルーレイディスクドライブを示す項目([USB ODD]、[ODD]など)、リカバリーメディアがUSBフラッシュメモリの場合はUSBフラッシュメモリを示す項目([USB Memory]など)を選択し、[ENTER]キーを押してください。
    *1 ドライブ搭載モデルのみ

    「dynabook(TOSHIBA) Recovery Wizard」か「システム回復オプション」かを選択する画面が表示されます。

  6. [dynabook(TOSHIBA) Recovery Wizard]をチェックし、[次へ]ボタンをクリックする
    警告メッセージ画面が表示されます。

  7. 画面の内容を確認し、[はい]ボタンをクリックする
    以降は、上記<ハードディスクの消去機能から行う方法>の手順7以降を参照してください。

関連情報

以上