特に注目していただきたいのは、電力コストとCO2排出量に直接影響する省電力仕様です。最新機種では電力消費を抑えるためにさまざまな工夫をしています。 工夫の1つがecoボタンの搭載です。 業務の都合に合わせて手軽にecoボタンを押すだけで省電力設定を変更できるようにしています。 またecoユーティリティでは電力消費やCO2排出量をグラフ表示して、利用者のエコ意識向上に役立てていただけるようにもしています。 また、液晶バックライトにLEDを採用し、さらなる省電力化を図り、さらに、ハードディスクに比べて低消費電力のSSD(Solid State Drive)を大容量化、長寿命化して搭載することにより、いっそうの省電力化を推し進めています。 それ以外にも随所に省電力設計を織り込んで、できるだけ省エネに役立つPCを作ることに日々励んでいます。 もちろん、製造・組立ラインにおいても、電力効率を上げる取り組みを続けています。 これまでの省エネに向けた取り組みの成果の一端は、すべてのPCが国際エネルギースタープログラムの基準やACPI規格などの各種省電力基準に対応していることでもご納得いただけると思います。 私たちはこれからも、エコリーディングカンパニーとして、さらなる省エネを目指していきます。
私たちは、調達〜製造のプロセス全体で有害物質の発生原因を積極的に排除することに、業界でもいち早く取り組んでいます。 ダイオキシン発生の原因になるハロゲン・アンチモンを排除したプリント基板を採用したのは1998年のことでした。 2001年には、やはり有害物質発生の原因である鉛を含まないはんだの採用を開始し、2006年にはEUの環境規定である「RoHS指令」に業界で初めて全面的適合を実現しました。 材料や部品の調達にあたっては国際環境基準に適合したものを積極採用しています。 最新機種では水銀フリーのLEDバックライトを採用し、これも環境調和にひと役買っています。 このような環境調和を目指す取り組みを続けてきた東芝PCは、グリーンマークやVOC(揮発性有機化合物)ガイドライン、PCグリーンラベルの基準に適合し、グリーン購入法の対象ともなっています。私たちは、環境調和を重視したPC開発に挑戦し続けていきます。 「省資源」化を進めるために、筐体の薄さや軽さの追求や、プリント基板の小型化、部品点数の削減などが効果を発揮しています。 テンキー付きキーボードの搭載も、外部デバイスを不要にして省資源を図ることに寄与しています。 また、できるだけ再資源化できる素材を利用していることや、ねじ削減などによって分解・解体をしやすくしていることもリサイクルには重要なポイントです。 東芝グループ内には、製品の調達から廃棄・リサイクルに至るまでのプロセスが全部そろっており、全体でエコシステムを形成しています。 本当の環境調和は、製品ライフサイクルのどこか一部を改善するだけではなし遂げられません。 東芝なら、製品ライフサイクルのスタート時点(製品開発時点)から全体にわたる改善を図ることが可能です。 これにより、省資源、省エネルギー、有害物質の発生抑制といった課題を効果的に解決していくことが可能になります。 このような取り組みにより、東芝ノートPCは廃棄時にゴミとなる量が著しく少なく、デスクトップPCと比較すればおよそ半分の量になります。 ほかにも、こん包材の小型化・軽量化など、さまざまな面で環境調和に取り組んでいます。 私たちは環境調和のための技術開発や製品ライフサイクルの改善をとおして、お客さま生産性向上と同時にグリーン化もサポートしてまいります。 |