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情報番号:011316  【更新日:2011.03.15

「タスクスケジューラ」手動でタスクをスケジュールする方法<Windows(R)7>

対応機器・対象OSとカテゴリ
対応機種
対象OS Windows(R)7
カテゴリ Windowsの操作/設定、Windowsの便利な使いかた、Windowsソフトウェア

回答・対処方法

はじめに

「タスクスケジューラ」を使用すると、特定の日時に指定したプログラムが実行されるようにスケジュールすることができます。ここでは、手動で詳細なタスクをスケジュールする方法について説明します。

※タスクを素早くスケジュールしたい場合は、「基本タスクの作成ウィザード」を使用することができます。「基本タスクの作成ウィザード」を使用して基本タスクを作成する場合は、ほとんどのタスクプロパティは既定値に設定されます。操作方法については、[011315:「タスクスケジューラ」基本タスクの作成ウィザードを使用してタスクをスケジュールする方法<Windows(R)7>]を参照してください。

操作手順

  1. [スタート]ボタンスタート→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[タスクスケジューラ]をクリックします。
  2. 「タスクスケジューラ」が起動します。「コンソールツリー」(画面内左枠)からタスクを追加したいタスクフォルダーを選択します。
    ※「コンソールツリー」上に新しいタスクフォルダーを作成する場合は、[011317:「タスクスケジューラ」タスクフォルダーを作成する方法<Windows(R)7>]を参照してください。

    a.[タスクスケジューラライブラリ]をダブルクリックします。
    図1(図1)

    b.タスクを追加したいフォルダーを選択します。
    図2(図2)

  3. 「操作」項目(画面内右枠)から[タスクの作成...]をクリックします。
    図3(図3)

  4. 「タスクの作成」画面が表示されます。各タブをクリックし、設定を行ないます。

    ◆「全般」タブ
    タスクの名前、作成者、説明、セキュリティオプション、タスクの構成対象オペレーティングシステム、タスクを非表示にするかどうかを制御する項目があります。
    a.”名前(M)”欄にタスクの名前を入力します。
    ※同じタスクフォルダー内で2つのタスクに同じ名前を付けることはできません。

    b.”説明(D)”欄にタスクの説明を入力します。(省略可)

    c.必要に応じて”セキュリティオプション”項目の設定を変更します。
    ※既定では、スケジュールされたタスクは、そのタスクをスケジュールしたユーザーのセキュリティコンテキスト内で実行され、タスクがトリガーされた時点でそのユーザーがログオンしている場合にのみ実行されます。”タスクの実行時に使うユーザーアカウント”を変更することでどのユーザーアカウントまたはグループアカウントでタスクを実行するか選択することができます。また、ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらずタスクを実行するように変更することもできます。

    d.タスクを非表示にしたい場合は、[□ 表示しない(E)]をクリックしてチェックを付けます。
    ※非表示のタスクは「タスクスケジューラ」のユーザーインターフェイスに表示されません。

    e.タスクの構成対象オペレーティングシステムを変更するには、”構成(C)”項目で行ないます。
    図4(図4)


    ◆「トリガー」タブ
    トリガーとは一連の条件のことで、満たされるとタスクの実行を開始します。特定の時間(日単位、週単位、月単位など)にタスクを開始したり、特定のシステムイベントに応じてタスクを開始するトリガーを設定することができます。
    a.[新規(N)]ボタンをクリックします。
    図5(図5)

    b.「新しいトリガー」画面が表示されます。”タスクの開始(G)”項目の[▼]をクリックし、[スケジュールに従う][ログオン時][スタートアップ時][アイドル時][イベント時][タスクの作成/変更時]などいずれかタスクを開始したい条件を選択します。
    ※ここでは、例として[スケジュールに従う]を選択しています。”タスクの開始(G)”項目で選択した内容によって設定画面が変わります。
    図6(図6)

    c.”設定”項目でタスクの開始日時と実行スケジュールを設定します。”詳細設定”で遅延時間、繰り返し間隔、停止するまでの時間、有効期限など必要に応じてチェックを付けます。
    図7(図7)

    d.新しいトリガーの設定が完了しましたら、[OK]ボタンをクリックします。
    e.「タスクの作成」画面「トリガー」タブに戻ります。指定したトリガー条件が追加されていることを確認してください。
    図8(図8)


    ◆「操作」タブ
    タスクの開始時に実行される処理を指定します。実行される処理はプログラムの開始、電子メールの送信、メッセージの表示から選択することができます。
    1つのタスクに複数の操作を定義することができ、また操作の実行順を指定することができます。
    a.[新規(N)]ボタンをクリックします。
    図9(図9)

    b.「新しい操作」画面が表示されます。”操作(I)”項目の[▼]をクリックし、[プログラムの開始][電子メールの送信][メッセージの表示]のいずれかを選択し、詳細を設定します。

    <[プログラムの開始]を選択した場合>
    ・”設定”項目の”プログラム/スクリプト(P)”で[参照(R)]ボタンをクリックし、「開く」画面から実行するプログラムを指定してください。
    ・必要に応じて”引数の追加(オプション)(A)”、”開始(オプション)(T)”欄を指定します。
    図10(図10)

    <[電子メールの送信]を選択した場合>
    ・”設定”項目の”差出人(F)”、”送信先(T)”欄に電子メールアドレスを入力します。
    ・”件名(S)”、”テキスト(E)”欄に送信するメールの内容を入力します。
    ・送信するメールにファイルを添付したい場合は、”添付ファイル(A)”の[参照(R)]ボタンをクリックし、添付するファイルを指定してください。
    ・”SMTPサーバー(V)”欄に使用するSMTPサーバーを入力します。
    図11(図11)

    <[メッセージの表示]を選択した場合>
    ・”設定”項目の”タイトル(T)”、”メッセージ(M)”欄にタスクが開始されたときにデスクトップ上に表示させるメッセージを入力します。
    図12(図12)

    c.新しい操作の設定が完了しましたら、[OK]ボタンをクリックします。
    d.「タスクの作成」画面「操作」タブに戻ります。指定した操作が追加されていることを確認してください。
    図13(図13)


    ◆「条件」タブ
    トリガーと共にタスクの実行を決定する条件を指定します。指定した条件に1つでもあてはまらない場合は、タスクは実行されません。
    a.”アイドル”項目
    ・[□ 次の間アイドル状態の場合のみタスクを開始する(C)]、”アイドル状態になるのを待機する時間(A)”
    トリガーがアクティブ化されたとき、パソコンのアイドル状態が一定時間続いている場合にのみタスクを実行するような条件を設定したい場合にチェックを付けます。
    チェックを付けた場合は、タスクがトリガーされた後にパソコンがアイドル状態になるまで待機する時間も設定します。

    ・[□ コンピューターがアイドル状態でなくなった場合は停止する(E)]、[□ 再びアイドル状態になったら再開する(U)]
    パソコンがアイドル状態にある間にタスクが実行される場合、パソコンがアイドル状態でなくなった時点でタスクは実行を停止させたい場合にチェックを付けます。
    チェックを付けた場合は、この条件によって停止されたタスクが次にアイドル状態になった時点で実行を再開するかどうか指定することができます。

    b.”電源”項目
    ・[□ コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する(P)]、[□ コンピューターの電源をバッテリに切り替える場合は停止する(B)]
    パソコンがバッテリー電源でなくAC電源で動作している場合にのみタスクを実行するような条件を設定したい場合にチェックを付けます。
    チェックを付けた場合は、パソコンがバッテリー電源に切り替わったときにタスクを停止する条件も設定できます。

    ・[□ タスクを実行するためにスリープを解除する(Z)]
    トリガーがアクティブ化されたとき、パソコンのスリープを解除してタスクを実行するような条件を設定したい場合にチェックを付けます。

    c.”ネットワーク”項目
    ・[□ 次のネットワーク接続が使用可能な場合のみタスクを開始する(Y)]
    タスクのトリガーがアクティブ化されたとき、特定の名前のネットワーク接続、または任意のネットワーク接続が有効な場合にのみタスクを実行する条件を設定したい場合にチェックを付けます。
    図14(図14)


    ◆「設定」タブ
    タスクの動作に影響する追加設定を指定します。
    ・[□ タスクを要求時に実行する(L)]
    実行するようにスケジュールされた日時以外にもタスクを実行したいときに実行できるようにする場合にチェックを付けます。
    チェックを付けた場合、「タスクスケジューラ」画面で実行したいタスクを選択して[実行]をクリックすると実行できます。

    ・[□ スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する(S)]
    特定の日時に実行するようにタスクがスケジュールされていても、何らかの理由(パソコンの電源が入っていなかったなど)でタスクがアクティブ化されなかった場合にタスクを開始するようにしたい場合にチェックを付けます。

    ・[□ タスクが失敗した場合の再起動の間隔(T)]、”再起動試行の最大数(R)”
    タスクの実行が失敗した場合にタスクを再び開始するようにしたい場合にチェックを付けます。またタスクの開始を再試行する間隔および回数を指定します。

    ・[□ タスクを停止するまでの時間(K)]
    タスクの実行時間の上限を設定したい場合にチェックを付け、時間を指定します。この設定は、実行に時間がかかりすぎてユーザーの作業に支障を及ぼす可能性があるタスクを制限するために使用します。

    ・[□ 要求時に実行中のタスクが終了しない場合、タスクを強制的に停止する(F)]
    停止要求に応答しないタスクは強制的に停止させたい場合にチェックを付けます。

    ・[□ タスクの再実行がスケジュールされていない場合に削除されるまでの時間(D)]
    再度実行するようにスケジュールされていないタスクは、実行後にタスクスケジューラサービスによって自動的に削除されるようにしたい場合にチェックを付けます。指定した時間だけ待機してからタスクを削除します。この設定を選択するためには、有効期限が設定されたトリガーがタスクに含まれている必要があります。

    ・”タスクが既に実行中の場合に適用される規則(N)”
    タスクが既に実行中の場合は、どのような実行するかを指定します。[▼]をクリックし、[新しいインスタンスを開始しない][新しいインスタンスを並列で実行][新しいインスタンスをキューに追加][既存のインスタンスの停止]のいずれかを選択します。
    図15(図15)

  5. 各タブ内の設定が完了しましたら[OK]ボタンをクリックします。
  6. 「タスクスケジューラ」画面に戻ります。「コンソールウィンドウ」(画面内中央)にスケジュールされたタスクとその内容が表示されます。
    図16(図16)

手動でタスクをスケジュールする作業は以上です。

スケジュールしたとおりにタスクが実行されることを確認してください。

関連情報

以上