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情報番号:018759  【更新日:2020.11.05

リカバリーメディア(USBフラッシュメモリ)からリカバリーする方法<dynabook K1、K50、KZシリーズ>

対応機器・対象OSとカテゴリ
対応機種
対象OS Windows 10
カテゴリ リカバリー、パソコンを購入時の状態に戻す

回答・対処方法

はじめに

本製品にトラブルが発生したときに本製品を初期状態(Windows環境を初期化*1して、アプリケーション等をご購入時に近い状態)へ戻すことを「リカバリー」といいます。本製品の内蔵フラッシュメモリには、システムを初期状態にするためのリカバリーツールが搭載されています。

*1:リカバリーをするタイミングにより、Windowsのバージョンアップや更新プログラムが適用された状態で初期化されます。

本製品をリカバリーすると、お客様が作成したデータや、購入後にインストールしたアプリケーション、現在の設定などをすべて削除し、初期状態に戻します。

内蔵フラッシュメモリ内に保存されているデータ(文書ファイル、画像・映像ファイル、メールやアプリケーションなど)はすべて消去され、設定した内容(インターネットやメールの設定、Microsoft アカウントのパスワードやPINなど)も、初期状態に戻ります。

一度リカバリーを始めると、途中で中止したり、本製品の電源を切ることができません。リカバリーには時間がかかりますので、時間の余裕をもって行なってください。

次のような場合で、どうしても改善する方法がないときにリカバリーをしてください。

  • 本製品の動作が非常に遅くなった。
  • 周辺機器が使えなくなった。
  • 内蔵フラッシュメモリにあるシステムファイルを削除してしまった。
  • コンピューターウイルスやスパイウェアなどに感染し、駆除できない。*2
  • 本製品の調子がおかしく、いろいろ試したが解消できない。
  • dynabook あんしんサポート(使いかた相談窓口)に相談した結果、「リカバリーが必要」と診断された。

*2:ウイルスチェックソフトが正常に起動できない場合など、状況によってはウイルスチェックができない場合があります。

初期状態に戻す方法には、次の種類があります。

  • 内蔵フラッシュメモリからリカバリーをする
  • あらかじめ作成しておいたリカバリーメディアからリカバリーをする

通常は内蔵フラッシュメモリからリカバリーをしてください。

※内蔵フラッシュメモリからリカバリーする方法については、[018760:内蔵フラッシュメモリからリカバリーする方法<dynabook K1、K50、KZシリーズ>]を参照してください。

リカバリーメディアからのリカバリーは、内蔵フラッシュメモリからリカバリーができなかった場合などに行なうことをおすすめします。

ここでは、リカバリーメディア(USBフラッシュメモリ)からリカバリーする方法を説明します。

リカバリーメディアは、あらかじめ作成しておく必要があります。ご購入時に近い状態でリカバリーを行えるようにするにはセットアップ直後にリカバリーメディアを作成することをおすすめします。

※USBフラッシュメモリでリカバリーメディアを作成する方法については、[018758:USBフラッシュメモリでリカバリーメディアを作成する方法<dynabook K1、K50、KZシリーズ>]を参照してください。

【お願い】

  • 市販のソフトウェアを使用してパーティションの構成を変更すると、リカバリーができなくなることがあります。
  • この操作は、ユーザー権限にかかわらず、誰でも実行できます。誤ってほかの人に操作されないように、スーパーバイザーパスワードやユーザーパスワードを設定しておくことをおすすめします。

初期状態に戻す前にしておくこと

リカバリーを始める前に、次の準備と確認を行なってください。

ほかのトラブル解消方法を探す

本製品の調子がおかしいと思ったときは、「取扱説明書」の「2章-1 困ったときは-トラブルを解消するまでの流れ-」、「2章-2 Q&A集」を確認してください。いろいろな解消方法を紹介しています。それでも解消できないときに、リカバリーをしてください。

準備するもの

  • 「取扱説明書」
  • 「取扱説明書」巻末の「リカバリーチェックシート」をコピーしたもの

必要に応じて、データのバックアップをとる

次のようなデータは、必要に応じて記録メディア(CD/DVDやUSBフラッシュメモリなど)にバックアップをとってください。

  • [ドキュメント]、[ピクチャー]などのデータ
  • 購入後にデスクトップに保存したデータ
  • インターネットの[お気に入り]のデータ
  • メール送受信データ
  • メールアドレス帳
  • プレインストールされているアプリケーションのデータやファイル
  • 購入後にインストールしたアプリケーションのデータ
  • 購入後に作成したフォルダーとファイル

システムファイルを削除した場合は、バックアップをとることができません。また、リカバリーを行っても、内蔵フラッシュメモリに保存されていたデータは復元できません。

※記録メディアにバックアップをとる方法については、[016915:パソコン本体に保存したデータを他の記録メディアにバックアップ(コピー)したい<Windows 10>]を参照してください。

【お願い】バックアップをとるにあたって

  • ユーザー名がリカバリー後と異なる場合、バックアップしたデータが復元できない場合があります。リカバリーをする前にユーザー名を控えてください。

アプリケーションのセットアップ用記録メディアを確認する

購入後に追加でインストールしたアプリケーション、プリンターなどの周辺機器のドライバーは、リカバリー後に再度インストールする必要があります。これらをインストールするための記録メディア(CDなど)が、お手元にあることを確認してください。
また、アプリケーションによっては、ID番号などが必要です。あらかじめ確認してください。
Office搭載モデルの場合は、リカバリーしたあとに「Office」のライセンス認証が必要です。

各種設定を確認する

ウイルスチェック/セキュリティ対策ソフトなど、セットアップ時に認証キーの入力が必要なアプリケーションは、認証キーの番号を控えておいてください。設定項目や認証キーの番号などの確認方法は、各アプリケーションのヘルプを参照するか、サポート窓口にお問い合わせください。

インターネットやLANの設定、Windowsサインイン時のアカウント名などの設定項目を控えておいてください。

その他、必要に応じて、アプリケーションの設定を控えておいてください。

無線通信機能がONであるか確認する

無線通信機能がONであることを確認してください。
ONになっていない場合は、[FN]+[F8]キーを押して、[機内モード オフ]にすると、無線通信機能がONになります。

周辺機器を取りはずす

プリンターなどの周辺機器は取りはずしてください。このとき、パソコン本体の電源を切ってから行ってください。

Microsoftアカウントを確認する

Offlce搭載モデルの場合は、リカバリー後に、Offlceの初回セットアップ時に使用したMicrosoftアカウントのアカウント名(メールアドレス)とパスワードが必要になります。初回セットアップ時に控えておいた登録情報をお手元にご用意してください。

※現在サインインしているMicrosoftアカウントがOfflceの初回セットアップ時に使用したアカウントの場合は、[016772:現在サインインしているユーザーがMicrosoft(R)アカウントかローカルアカウントか確認する方法<Windows 10>]を参照して、Microsoftアカウントのアカウント名を確認することができます。

メモ

  • リカバリーメディア以外の記録メディアをセットしていない状態で実行してください。セットされていると、エラーになる場合があります。
  • [キャンセル]ボタンが無い画面で操作を中断したい場合は、「オプションの選択」画面が表示されるまで、[←]ボタンをクリックし、[PCの電源を切る]ボタンをクリックしてください。[←]ボタンが表示されていない場合は、[キャンセル]ボタンが表示されるまで操作を進めてから[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

【お願い リカバリーを行うときの注意】

■周辺機器は接続しないでください

  • リカバリーが完了するまでは、プリンター、マウスなどの周辺機器は接続しないでください。

■途中で電源を切らないでください

  • リカバリーの途中で電源スイッチを押したり電源コードを抜くと、故障や起動できない原因になり、修理が必要となることがあります。

■操作は時間をあけないでください

  • リカバリー中にキーボードの操作が必要な画面があります。時間をあけないで操作を続けてください。しばらく入力装置(タッチパッドやキーボードなど)を操作しないと、画面に表示される内容が見えなくなる場合があります。これは省電力機能が動作したためで、故障ではありません。もう一度表示するには、[Shift]キーを押すか、タッチパッドなどをさわってください。キーやタッチパッドなどでは復帰しない場合は、電源スイッチを押してください。

操作手順

※次の操作は、管理者のユーザーアカウントで行う必要があります。

※あらかじめキーボードドックを装着している状態を、前提としています。

※本手順は、Windows 10 November 2019 Update(Windows 10 バージョン 1909)を元に作成しています。バージョンが異なると若干手順や画面が異なる場合があります。ご了承ください。お使いのPCのWindows 10バージョンを確認するには、[017041:Windowsのバージョンとビルド番号を確認する方法<Windows 10>]を参照してください。

  1. 電源コードとACアダプターを接続します。
  2. タスクバーの[スタート]ボタンをクリックします。
    図1(図1)

  3. [スタート]メニューが表示されます。[電源]をクリックします。
    図2(図2)

  4. 電源メニューが表示されます。[Shift]キーを押しながら[シャットダウン]をクリックして電源を切ります。
    図3(図3)

  5. キーボードドックのUSBコネクタにリカバリーメディア(USBフラッシュメモリ)を接続します。
  6. 電源スイッチを押し、すぐに[F12]キーを押します。
  7. 「Boot Manager」画面が表示されます。USBフラッシュメモリを示す項目([EFI USB Device]など)を[↑]または[↓]キーで選択し、[Enter]キーを押します。
  8. 「言語の選択」画面が表示されます。[日本語(日本)]をクリックします。
    ※画面が左90度回転して表示される場合があります。操作はそのまま進めてください。
    図4(図4)

  9. 「キーボードレイアウトの選択」画面が表示されます。[Microsoft IME]をクリックします。
    図5(図5)

  10. 「オプションの選択」画面が表示されます。[ドライブから回復する]をクリックします。
  11. 「ドライブから回復する」画面が表示されます。[ファイルの削除のみ行う]をクリックします。
    ※[ドライブを完全にクリーンアップする]を選択してもリカバリーは行なえますが、5時間程度かかる場合があります。また、ドライブ内のデータもすべて消去されるため、通常は[ファイルの削除のみ行う]を選択することをおすすめします。

  12. “準備が完了しました。PCが電源に接続されていることを確かめてください。”メッセージ画面が表示されます。[回復]をクリックします。
  13. 画面下部に“このPCを回復しています”と表示され、進行状況がパーセントで表示されます。セットアップ画面が表示されるまで、何も操作する必要はありません。そのまましばらくお待ちください。
    ※この間は絶対に電源を切らないでください。

  14. セットアップ画面が表示されたら、Windowsのセットアップを行ないます。
    ※Windowsのセットアップ方法については、付属の取扱説明書「1章-4 Windowsを使えるようにする」を参照してください。

リカバリーメディア(USBフラッシュメモリ)からリカバリーする操作は以上です。

初期状態に戻したあとは

周辺機器の接続、ウイルスチェック/セキュリティ対策ソフトの設定や更新を行なってください。インターネットの設定はプロバイダーから送られてきた書類や、お客様ご自身で控えておいた設定情報を元に行なってください。その他必要に応じて、メールの再設定、購入後に追加したアプリケーションのインストール、データの復元などを行なってください。

[ドキュメント]、[お気に入り]のデータや、その他のファイルやフォルダーなどバックアップをとっておいたデータを使いたい場合は、バックアップをとった記録メディアからデータを読み込んでください。

※アプリケーションによってバックアップ方法や復元方法が用意されている場合は、その方法に従って復元してください。詳しくは、アプリケーションのヘルプを参照してください。

<メモ>

以上