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「IT資産管理」とは?

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  2. 「IT資産管理」とは?
  • 業務の生産性向上のために、IT機器の導入を進めている企業も多いでしょう。しかしどのようにIT資産を管理すればよいのか、IT資産管理を効率化したい、など課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。

    この記事では、IT資産管理の概要や実施する理由・メリット、IT資産管理の具体的な方法まで紹介しています。ぜひ参考にしてください。
  • 「IT資産管理」とは?:図

★ この記事は3分で読めます。

IT資産管理とは

  • IT資産管理とは、文字どおり、ハードウェア・ソフトウェア・ライセンスなどのIT資産を管理することを指します。デジタル社会である現代において、IT機器の業務利用は必須であり、企業は多種多様なIT資産を保有しています。企業は保有するIT資産を適切に管理・運用していくことで、セキュリティ対策やコンプライアンスへの適切な対応、IT機器調達費や管理・運用にかかる人件費のコスト削減、また、ライセンス管理を行うことで、不正使用のリスクを減少させ、法的コンプライアンスも確保することができるようになります。

IT資産管理の対象となるハードウェアやソフトウエアの一覧

  • IT資産管理の対象となるIT資産には、ハードウェアやソフトウェアが含まれます。以下に代表例を挙げます。
  • 他社製PC、Mac、デスクトップPC:図

    他社製PC、Mac、
    デスクトップPC

  • スマホ・タブレット(Windows、Android™、iOS):図

    スマホ・タブレット
    (Windows、Android™、iOS)

  • セキュリティカメラ:図

    セキュリティカメラ

  • 無線LAN通信セキュリティWIPS:図

    無線LAN通信
    セキュリティWIPS

※Dynabookでは、様々なIT機器のキッティングに対応しています。

    • ■ハードウェアの代表例

    • コンピュータ/デスクトップPC:

      1.  デスクトップコンピュータ、ワークステーションなど
    • ノートブック/ラップトップ:

      1.  ノートパソコン、ウルトラブックなど
    • サーバー:

      1.  物理サーバー、ブレードサーバー、ラックマウントサーバーなど
    • ネットワーク機器:

      1.  ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなど
    • ストレージデバイス:

      1.  NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、外付けハードドライブなど
    • モバイルデバイス:

      1.  スマートフォン、タブレットなど
    • 周辺機器:

      1.  プリンター、スキャナー、キーボード、マウス、モニターなど
    • セキュリティカメラ:

      1.  IPカメラ、CCTVカメラなど
    • 無線LAN通信機器:

      1.  無線LANルーター、無線LANアクセスポイントなど
    • その他のハードウェア:

      1.  UPS(無停電電源装置)、プロジェクター、IoTデバイスなど

    • ■ソフトウェアの代表例

    • オペレーティングシステム:

      1.  Windows、macOS、Linuxなど
    • オフィススイート:

      1.  Microsoft Office、Google Workspaceなど
    • セキュリティソフトウェア:

      1.  ウイルス対策ソフト、ファイアウォールソフトウェア、暗号化ソフトウェアなど
    • 業務アプリケーション:

      1.  ERP(Enterprise Resource Planning)ソフトウェア、CRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアなど
    • 開発ツール:

      1.  IDE(統合開発環境)、バージョン管理システム(Git、SVNなど)など
    • ネットワーク管理ソフトウェア:

      1.  ネットワークモニタリングツール、ログ管理ツールなど
    • データベース管理システム:

      1.  Oracle、MySQL、SQL Serverなど
    • 仮想化ソフトウェア:

      1.  VMware、Hyper-V、VirtualBoxなど
    • クラウドサービス:

      1.  AWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど
    • コラボレーションツール:

      1.  Slack、Microsoft Teams、Zoomなど

IT資産管理の目的とメリット

企業はIT資産管理をなぜ行うのか、その目的やメリットについて紹介します。
まず挙げられるのが「IT資産の効率的な運用、ライフサイクルマネジメント」です。ライフサイクルマネジメントはIT資産の調達から廃棄までを管理します。IT資産管理では、IT機器やシステムを「いつ購入したか」「どこで保管しているか」「ライセンスはいつまでか」などを把握・管理し、割り当て可能なPCやライセンスがあるのに調達してしまった、など無駄な調達コストやベンダーとのやり取りを防ぎIT資産の計画的な調達・運用を促進します。ソフトウェアライセンスの資産管理では「いつまで使用できるか」などライセンス情報を登録しておくと、業務システムのライセンス期限切れや未対応のバージョンのソフトウェアをインストールしてシステムが動かなくなる、などといったリスクを軽減します。IT資産管理を適切に行うと、ハードウェアとソフトウェアライセンスとのひも付けができるので、ライセンスのバージョン管理・更新管理が容易になります。業務に利用するIT機器やソフトウェアを常に最適な状態で使用するためには、IT資産管理、とくにライフサイクルマネジメントが重要です。きちんと行っていきましょう。

次に挙げられるのが、「セキュリティ向上」です。
IT資産管理はソフトウェアとともにハードウェアの管理も行えるので、IT機器(おもにPC)を適正化することができます。従来のように個人任せのセキュリティ管理ではセキュリティ対策にバラつきがあり、近年巧妙化しているセキュリティの脅威を未然に防ぐことが難しくなってきています。例えば、従業員が利用するPCのOSやアプリケーションなどのバージョンが古い場合、脆弱性を突いたマルウェア攻撃などを受けるリスクが高まります。しかしIT資産管理を実施していると全保有PCのソフトウェアインストールの状況など、最新のPCの稼働状況が把握できるので、最新セキュリティソフトのインストール漏れやOSの更新漏れなどを防ぐことが可能になり、企業全体のセキュリティ対策が向上します。

こんなお悩みはありませんか?

所在が曖昧に
なってしまう

PCの所在が曖昧になってしまうイメージ

台帳管理が大変

IT資産の台帳管理が大変なイメージ

ダウンタイムが
発生してしまう

PCやソフトウェアのダウンタイムが発生してしまうイメージ

IT資産管理の方法

IT資産管理の方法にはExcelで作成した台帳で管理する方法や、IT資産管理ツールやシステムを導入する方法があります。昨今では、サブスクリプションタイプで気軽に導入できるクラウドIT管理ツールも多く出回っています。
「IT資産管理の方法」イメージ
IT資産管理ツールを導入すると、保有するIT資産・デバイスの全部を一元管理することができます。各拠点へ配布・利用中のIT資産が専用ポータル上で見えるようになるので、だれがどんな状態のPCをどこで使っているのか情シス部門で管理・把握することができます。

各PCのアクセスログや操作履歴なども管理できるので、万が一不正アクセスや情報漏えいが起こった場合、原因となった端末(PC)を特定することが容易になります。
IT資産を上手に管理・運用できれば、企業全体のセキュリティ強化やコンプライアンスの遵守、IT調達費や人件費コストの削減にもつながります。ぜひIT資産管理システムを活用して保有IT資産のライフサイクルマネジメントを向上させましょう。

導入のポイントと注意点

IT資産管理システムの導入には、組織の規模や業種、既存のITインフラ、予算など多くの要素を考慮する必要があります。大きな組織であれば、複数の部門や拠点をまたいだ統合的な管理機能や、様々なデバイスに対応する多様性が求められるでしょう。また、特定の業種に特化した法規制に対応する必要がある場合もあります。導入前には、しっかりとした要件定義が重要です。

また、サポート体制や将来のアップデートポリシーも確認するべき点です。実際の運用を始めてから発生するトラブルに迅速かつ適切に対応するには、信頼できるサポート体制が不可欠です。将来の事業成長に合わせてシステムが拡張できる柔軟性も重要な要件になります。

導入後の運用と維持管理

システム導入後の運用と維持管理は、導入の成功を左右する重要な要素です。定期的なシステムの監査やレビューを通じて、不具合や不足している機能の改善に努めることが大切です。また、IT資産の変動に合わせてデータを更新し続けることで、管理システムの情報を常に最新の状態に保つ必要があります。

さらに、社員の教育と意識向上も重視すべきポイントです。組織内でのルールを明確にし、システムの効果的な使用を促進するためには、継続的な研修や情報共有の場が必要です。組織全体がこのシステムを最大限に活用することで、そのメリットを実感することができます。

まとめ

今回は「IT資産管理」の目的とメリット、導入のポイントと注意点についてご紹介しました。

Dynabookでは、PCメーカーとしての長年にわたる実績とノウハウを活かして、企業の皆さまの課題解決のお手伝いをしています。「IT資産管理」でお悩みの企業様、ぜひお気軽にご相談ください。

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