
細部にお客様の声を反映し
長く愛用していただける一台へ
dynabookは、1989年に世界初*1のノートPCを発売したブランドです。お客様が長く安心して使い続けられるPCづくりにこだわり、時代に応じたユーザビリティを追求してきました。長年にわたり培った技術力で、高品質な製品をお届けすることをポリシーとしています。一方、実用性重視でビジネス向けであるというイメージが強い現状があります。
そこで、「dynabookの良さを若い世代にも知ってほしい」という想いから新Gシリーズのプロジェクトを発足。営業部、商品企画部、デザイン部を中心としたプロジェクトチームには、20~30代の若手社員も参加しました。
とくに新カラーの開発には注力しました。市場分析やトレンド調査を行ったうえで、いくつかの候補からボディの色を決定。それに合わせてディスプレイ周りやキーボードの素材を、いく通りものなかから選択していきます。その際、若手社員の声を全面的に生かし、ボディの色にそろえて、ほかの素材もすべてブルー系でまとめました。キーボードの英数字も真っ白ではなく白さを抑えてなじませるなど、細部にまでこだわっています。サンプルでも色のトーン調整を重ね、美しいニュアンスカラーが完成しました。
カラー名を決める際には、若手社員を中心とした検討チームによる約70種類ものアイデアから候補を絞り込み、天空をイメージした「セレストブルー」に決定しました。

dynabookのこだわりは、使いやすさにも込められています。たとえば、丸みのあるやわらかなフォルムは、持ちやすさを考慮しています。また、従来はディスプレイの下に入れていたブランドロゴやキーボードのかな文字などをなくし、より一層、集中して作業できる環境に配慮しました。ほかにも、片手で開けやすいように指がかりになる凹みを設けたり、対面相手と画面がシェアできるようにディスプレイを180度まで開く構造にしたりと、日常のちょっとしたシーンで役に立つ、さりげない使いやすさを追求しています。


お客様にとって、モバイルノートPCの「軽さ」は大きなポイントだと思います。一般的に1~1.5kgほどであれば軽量といわれていますが、Gシリーズは約849g*2*3を実現。数字だけでは伝わらないかもしれませんが、実際に持っていただければ違いがわかると思います。

ボディの素材には、軽量で強度が高いマグネシウム合金を採用しました。軽くするためには小さくすることが一番なので、ディスプレイサイズに合わせて極限までボディを小さくしています。この小さなボディに基板やバッテリーなどのパーツを組み込むには、高い技術力が必要な高密度実装技術が欠かせません。そのうえで、高負荷な作業をするとCPUは熱を持つため、ボディに熱がこもらないよう、効率よく熱を逃がすdynabook独自のエンパワーテクノロジーを取り入れています。こうした工夫により、軽量コンパクトでありながら、性能もきちんと維持できます。
さらに、大切なデータを持ち歩くのですから、丈夫さも重要です。軽くするためにボディを薄くした分は緻密なリブによる補強などで剛性を高め、安心して持ち歩けるように設計しています。底面や天面をはじめ26方向からの落下テスト、高温や低温環境でのテスト、振動テストなど、アメリカ国防総省制定のMIL規格に準拠した厳しいテストも9項目クリア*4しました。
相反する特性である軽さと丈夫さの両立が、持ち歩くモバイルノートPCにとって大切なことだとdynabookは考えています。
使いやすさを考慮してインターフェースは豊富に搭載しました。たとえば学校で使用するときに、友人とUSBメモリでデータのやりとりをしたり、発表の際にディスプレイとつないだりといったシーンがあると思います。そんなときにPC一台で周辺機器と簡単に接続できると安心です。また、USB Type-C™コネクタを両サイドに設置したのもこだわりの1つ。実はどちらかにまとめた方が設計としては簡単なのですが、新幹線やカフェなどで片側からしか電源が取れないといったシーンを想定して、コードがじゃまにならないようにUSB Type-C™コネクタは両サイドに振り分けています。


また、PCのパフォーマンスを維持するためにはCPUの熱を冷ますことがとても大切です。そこでdynabookは底面に排熱するための穴を開けています。穴をなくすためにキーの隙間から空気を取り入れるといった方法もありますが、そうすると、コップの水をキーボードにこぼしてしまうなどのアクシデントがあった場合、基板に水がかかってしまい、データが消失してしまうというリスクがあります。デザインも重要ですが、まずはPCのパフォーマンスや安全性を考えて設計を行っています。これは、お客様に長く快適に使っていただくことをdynabookのポリシーとしているからです。
こうした細部にわたる工夫というのは、長く使うことで見えてきます。dynabookは法人向けのノートPCで長年の実績があり、お客様の声を長いスパンで集めることができるというのも強みだと思っています。ノートPCは5~6年使うものです。持ち運びのしやすさ、快適に使えるパフォーマンス、使いやすさ─、どれが欠けてもモバイルノートPCとしての価値は損なわれると思うのです。dynabookは、本当に使いやすいモバイルノートPCを求めて、今後も進化していきます。

| モデル名 | G8/Z、G6/Z |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | インテル® Core™ Ultra プロセッサー |
| ディスプレイ | 13.3型WUXGA(16:10)ノングレア液晶 |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD |
| サイズ | 約298.8(幅)×212.0(奥行)×17.7~18.7(高さ)mm |
| Webカメラ | 約200万画素(Webカメラシャッター付き) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax)(2.4Gbps) +IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠 |
| 主なインターフェース | Thunderbolt™ 4(USB4™ Type-C)コネクタ×2、 USB 3.2(Gen1)Type-Aコネクタ×2、HDMI®出力端子、 LANコネクタ、マイク入力/ヘッドホン出力端子 |