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ベテランの技術者・職人が持つスキルを伝承する「技能継承」とは?

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企業の財産である技術・ノウハウを引き継ぐ「技能継承」

  • 日本における深刻な課題の一つとして、少子高齢化問題が挙げられます。
    それに伴い、技能継承が多くの現場における共通の課題として立ちはだかっています。
    技能継承とは、ベテランの技術者や職人が持つスキルやノウハウを後継者に伝達し、引き継いでいくことを意味します。技能継承することで、長期的にその技能を活用していくことが可能です。技能継承がしっかりとできていないと、熟練した技術者や職人が退職した際などに業務が円滑に進まないという問題が発生してしまいます。そのような意味でも、技術者や職人が持つスキルやノウハウは企業にとって大切な財産といえるでしょう。技能継承は、企業の未来にも大きく関わってきます。

デジタルを活用し、効率的な技能伝承を

技能継承の進め方とその方法について紹介していきます。
「動画マニュアルの作成」
技能継承の手段の一つとしては、可視化・言語化が難しい継承すべき技術やスキル、ノウハウをデジタルツールによって形に残す方法です。
特に熟練した技術者が長年培ってきた独自のカンやコツといったものを、見える化するにしても、文字だけで伝えられる情報量は少なく、高度な熟練技能を文字におこすのは簡単ではありません。仮に文字に出来たとしても、たくさんの文字を読みながら作業するというのは難しく、その負荷は図りしれません。
その課題を解決するには、デジタルツールを活用して「動画マニュアル」の形にするのがお勧めです。作業内容や操作手順などを映像で学ぶことができる動画マニュアルは、視覚的に物事を伝えることができるので、言葉や文字では分かりにくい技能を伝達するのに最適です。さらにスマートグラスなどのウェアラブル端末や、複数視点同時録画カメラ、視点計測カメラなどを活用すれば、クオリティの高いものを作ることが可能です。動画として残しておけば、いつでも、誰にでも技能を継承することができるようになります。
「動画マニュアルの作成」イメージ
「熟練技能者の遠隔支援」
別の手段としては、熟練技能者が遠隔から実作業者を支援する方法があります。
熟練技能を所持する者が会社の中にわずかしかいなかったり、比較的高齢であったりというケースにおいて、各地に点在する作業現場に足を運び、各現場の作業者に技能を伝授していくということが難しいケースも多々あります。
一方で、近年通信網やインターネットにつながるデバイスが普及し、現場に赴かずとも現場の情報や映像を受け取ることが出来るようになり、状況が把握しやすくなってきました。これらのツールを使うことで離れた場所からでも的確な指示やアドバイス、フォローを行うことができるようになってきています。この方法を用いれば、熟練技能者のノウハウを効率よく、伝承していくことが出来るでしょう。
「熟練技能者の遠隔支援」イメージ
「作業者の作業レベルのばらつきを減らすツールの導入」
続いてご紹介する手段は、そもそも熟練技能者に任せないとミスが発生したり、作業レベルにばらつきが発生したりする作業に対して、デジタルツールを導入して対策をしていく方法です。
手作業で行う作業や検査は、どうしても作業者によってその作業レベルにばらつきが生じるために、数少ない熟練技能者が一つ一つ点検・確認していく工程を省くことができず、属人化してしまっている企業も少なくないのではないでしょうか?
そういうケースにおいては、熟練技能者にだけ頼るのではなく、デジタルのツールを使って解決を図っていく手段も有効です。「AI」や「画像認識」といったテクノロジーを使うと、手作業で行う作業や検査の合否をAIに判別させることが出来るようになり、作業バラツキ発生やミスの発生の抑止に非常に有効です。
これらの例のように、デジタルを上手に活用することで、技能継承を効率的に進めていくことができます。
ぜひご活用を検討ください。

まとめ

今回は「技能継承」の概要と実施方法についてご紹介しました。
Dynabookでは、長年にわたる実績とノウハウを活かした高品質なサービスを通して、お客様の課題解決のお手伝いをしています。現場が抱えるさまざまな課題でお悩みの法人企業様をDynabookの「現場DXソリューション」がサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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