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お客様導入事例|株式会社ファム 様

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dynaEdge × Intel

技術レベルの均一化と人材不足をITの力で改善する、モバイルエッジコンピューティングによる作業支援ソリューション

技術レベルの均一化と人材不足をITの力で改善する、モバイルエッジコンピューティングによる作業支援ソリューション

導入製品・サービス

モバイルエッジコンピューティングデバイス dynaEdge DE100/
インテリジェントビューア AR100/
作業支援アプリケーション Vision DE Suite

マンションなどに併設されている機械式立体駐車場のメンテナンスを手がける株式会社ファム 様。東北から九州にかけて70以上の拠点を構え、現在では実に5万パレット以上の管理を請け負っている。
また、自社内に24時間365日対応のコールセンターを設置し、故障発生時などには現場に約1時間で駆けつける体制を構築している。
株式会社カナモト

株式会社ファム 様

1987年設立。立体駐車場の営業・設計・開発・施工・メンテナンスを手がける。社名のファム(FAMM)は「Factory Automation Men and Machines」の略。高性能化・自動化された制御技 術により「人と機械の融合」をはかり、人々の品位ある生活と文化に貢献するという同社の姿勢を表している。

導入前の課題と背景 現場作業員の修理技術の継承・均一化のため作業支援導入を検討、
AI処理も 可能な高性能と優れた操作性・堅牢性を兼ね備えた
dynaEdgeを採用。会社の成長へ貢献すると期待

同社では機械式立体駐車場(マンションなどに併設されている、自動車を載せたパレットが上下左右に移動するタイプの駐 車場)の保守を請け負っている。保守業務には概ね3ヶ月に1回の割合で行われる定期点検と、故障発生時に現地に駆けつけて 復旧対応する緊急対応とが含まれるが、株式会社ファム 取締役 開発営業部長 ITグループ 小原 孝嗣氏はとりわけ後者において作業支援の必要を感じていたという。まずは緊急対応の具体的な業務内容について伺った。

株式会社カナモト 広報室 次長 髙山 雄一 氏
株式会社ファム
取締役 開発営業部長 ITグループ
小原 孝嗣

小原氏「ひとくちに故障と言っても、モーター、チェーン、ローラー、ベアリングなどの不具合による機械的な故障と、電気回路、 プログラマブルコントローラー、各種センサーなどの不具合による電気的な故障ではまったく対応が異なります。特にプログラ マブルコントローラーの故障など高度な知識が必要とされるケースでは、本社の専門技術者が電話越しに修理を支援したり、 場合によっては本社から技術者を派遣したりなどで対応していました。そうしたなか、近年の人材不足も相まって難易度の高い修理技術の継承と、現場作業員全体の技術レベルの底上げおよび均一化に取り組まなければならないという思いが年々強くなってきました」

株式会社カナモト 広報室 次長 髙山 雄一 氏
株式会社ファム 様
取締役 開発営業部長 ITグループ
小原 孝嗣

dynaEdgeを選んだ理由 セキュリティーやカスタマイズ性に優れたWindowsベース製品であること
さらにその堅牢性・操作性を評価

そこで本社側から映像を通して常に現場の状況を把握でき、必要に応じて音声や画像を活用して的確なアドバイスができる作業支援ソリューションの導入を検討。各製品を比較検討した結果、dynaEdgeのモバイルエッジコンピューティングデバイス dynaEdge DE100、インテリジェントビューア AR100、作業支援アプリケーション Vision DE Suiteが採用された。小原氏は選定理由について次のように語る。

小原氏「まず、セキュリティー面やカスタマイズ性において他OSに比べて優れているWindowsベースの製品であったことが大きかったですね。さらにDE100、AR100とも現場作業に耐えうる堅牢なハードウェアであったこと。また、操作面においても、DE100が手袋をしたまま扱えるような大きなボタンを備えていたこと、さらにVision DE Suiteがそれらのボタンのみで直感的に扱えるソフトウェアとして作られていたことも決め手になりました」

導入の成果 本社技術者の現場出張回数、修理時間がどちらも半減。
現場作業員の技術レベルも向上

時には自ら現地に赴き実際に修理を担当することもあるという同社 FRV推進部 FRV事業室 室長 田村可幸氏に、導入後の変化について伺った。

株本社と映像が共有できることなどから修理時間を50%削減
本社と映像が共有できること
などから修理時間を50%削減

田村氏「導入後は本社側で現場の作業員が見ている映像をリアルタイムで共有できるため、故障原因の特定がスムーズになりました。また、電話を使用していたときと違い、音声による指示を受けているときでも両手で作業することができます。こうしたことから、以前は30分ほどかかっていた修理が現在は15分ほどで完了します」

また、導入前には1ヶ月あたり15日間あった本社技術者の現場出張も約半分まで減少。さらに以前は応援を頼んでいた修理作業も本社からの指示を受けながらOJTにより身につくため、現場作業員の技術レベルの向上という目的も達せられつつあるようだ。

株本社と映像が共有できることなどから修理時間を50%削減
本社と映像が共有できること
などから修理時間を50%削減

今後の展望 今後は「モバイルエッジコンピューティング」の実現、
さらに音声認識の活用を目指す

最後に、今後の展開について小原氏に伺った。

小原氏「ITの導入には慎重だった施工グループなど、社内他部署からも問い合せがきており、今後活用範囲は拡大しそうです」
さらに新たな技術開発にも余念がない。

小原氏「現在は、錆びの発生状況などを定量化する試みを行っています。AR100で撮影した画像をクラウド側に蓄積し、あらかじめAIによるディープラーニングで学習させたうえで、その学習済みモデルを DE100にダウンロードしておきます。そしてインテル® Core™ m5 vPro™ プロセッサーの優れた処理能力を活かし、現場で画像認識を行うという仕組みです。いわゆる『モバイルエッジコンピューティング』ですね。この技術が確立すれば、従来は作業員の経験や勘に頼っていた点検記録の個人差をなくすことができるのではないかと期待しています。さらに将来的にはAIや音声認識を活用し、部品の自動認識や点検項目の提示などを通じて、作業報告書作成の効率化にも取り組む予定です」

労働者人口の減少が進むなか、急速に成熟する作業支援ソリューション。近い将来、人材不足や技術継承不安といった業界を越えた課題に対するソリューションとして、かなり有効な切り札となりそうだ。

  • BEFORE
  • AFTER
  • 修理技術の継承や現場作業員の
    技術レベルUPが課題になっていた
  • 本社側から映像で現場の状況を把握
    音声や画像で直接アドバイスできるように
  • 現場の技術者が電話で指示を受ける場合
    両手で作業ができなかった
  • 指示を受けながら両手作業が可能になり
    作業時間が約半分に
  • 1ヶ月あたり15日間も
    本社技術者の出張が必要だった
  • 遠隔指示により
    現場出張が約半分にまで減少

BEFORE

  • 修理技術の継承や現場作業員の
    技術レベルUPが課題になっていた
  • 現場の技術者が電話で指示を受ける場合
    両手で作業ができなかった
  • 1ヶ月あたり15日間も
    本社技術者の出張が必要だった

AFTER

  • 本社側から映像で現場の状況を把握
    音声や画像で直接アドバイスできるように
  • 指示を受けながら両手作業が可能になり
    作業時間が約半分に
  • 遠隔指示により
    現場出張が約半分にまで減少

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