エグゼクティブ・インタビュー Windows 10導入を成功させるカギは、計画に始まるPCライフサイクル全体を見通す視点です。

東芝クライアントソリューション株式会社 執行役員 国内サービス事業本部長 柏田真吾

いま多くの企業で、「Windowsの最終バージョン」とされるWindows 10の導入が検討されています。ビジネスPCの導入では、計画、調達、導入、展開、運用、保守、撤去・更新までのPCライフサイクル全体を考える必要があります。特にWindows 10導入においては従来のWindowsと管理方法が大きく異なるため、事前の計画が重要となります。
PCのサービス&サポート全般を統括する執行役員 国内サービス事業本部長の柏田 真吾が、Windows 10導入を成功に導くためのポイント、そして東芝クライアントソリューションがWindows 10導入のために提供するサービスについて語ります。

早めに導入計画を立て、Windows 10の利点を
お客様のビジネスに生かしていただきたい

Windows 10の導入にあたって、企業が気を付けるべきポイントは何ですか?

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マイクロソフト製品のサポートライフサイクルが広く浸透したのはWindows XPのサポート終了の時でした。その背景にはウィルス、サイバー攻撃、情報漏えいといったリスクに対する関心の高まりがあります。セキュリティ対策は企業にとって最重要課題の一つであり、OSやアプリケーションを含めて、最新の環境を維持することは重要なポイントだと考えています。Windows 10の特長はいろいろありますが、セキュリティの高さ、堅牢性はビジネスユースにおいて大きな利点です。

Windows 10の導入にあたっては、何よりも早めに導入計画を立てること、そして計画に沿った検証作業を確実に実施することが重要になります。2014年4月のWindows XPサポート終了の際は、サポート終了間際になってから、Windows 7への移行を始めたお客様も少なくありませんでした。

その結果、業界全体でSEが足りないという問題が発生しました。当社では約300社のお客様に対してWindows XPからの移行をお手伝いいたしましたが、約3割のお客様は2014年4月が過ぎてから移行が完了しました。

今回、Windows 10のダウングレード権を用いてWindows 7を使用しているお客様には、別の課題もあります。この場合、Windows 7のサポートが切れる2020年1月14日以降もWindows 7を使い続けるには、改めてWindows 7のライセンスを購入しなくてはなりません。無駄な投資を避けるには、Windows 7のサポート終了までにWindows 10への移行が完了するよう準備を進める必要があります。

こうした背景もあり、今回は2017年から2018年にかけてWindows 10への移行を計画するお客様が多いようです。

Windows 10導入では、事前の綿密な計画立案が
成功のポイントになります

Windows 10の運用管理は、従来のWindowsと違いがありますか?

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Windows 10はWindowsの最終バージョンと位置づけられています。今後はWindows as a Serviceというコンセプトのもとで、機能更新プログラム(Feature Updates)、品質更新プログラム(Quality Updates)により新機能や品質改善プログラムの配布が行われます。

Windowsの最終バージョンであることを踏まえ、かつ、こうしたアップデートを前提とした運用を考慮した上で、サービスオプションを選択しなくてはいけません。サービスオプションにはコンシューマ向けのCB(Current Branch)、ビジネスユーザー向け最新化モデルのCBB(Current Branch for Business)、ビジネスユーザー向け固定化モデルのLTSB(Long Term Servicing Branch)があります。

サービスオプションによりアップデートの内容や頻度は異なります。サービスオプションに合わせたネットワークインフラの整備も必要になります。CBBを選択した場合、年に数回の機能更新プログラム配信の際には、数ギガバイトの更新用ファイルがネットワークを流れます。多数のPCを使用する企業では、アップデートを計画的にコントロールするためのインフラ整備と十分なネットワーク帯域の確保が必要となります。

一方で、LTSBを選択した場合、基本的にOSの機能は固定される反面、新たに優れた機能がリリースされた場合にもその恩恵を享受することができません。途中からサービスオプションを変更する場合、再度の検証やインフラの再構築等、膨大な後戻りの工数が発生します。

そのような問題を回避するためには、事前に自社の使用環境、用途を踏まえ、綿密に導入計画を立てる必要があります。移行にかかる期間の目安としては、Windows XP移行の2倍から3倍の期間を想定しておくことをお勧めします。

綿密な計画立案のため、新たにワークショップと検証パッケージをリリースしました

Windows 10導入を検討しているお客様に対して、
東芝クライアントソリューションはどのようなサービスを提供するのですか?

当社では、PCライフサイクルを計画、調達、導入、展開、運用、保守、撤去・更新という7つのフェーズに分け、さまざまなサービスを用意しています。それはWindows 10への移行においても変わりません。

7つのフェーズに分けることで、PCライフサイクル全体の流れを認識し、各フェーズでやるべきこと、どういう順番で作業するかをイメージしていただけます。後になって「あのとき、これをやっておけばよかった」という作業の漏れは防がなくてはなりません。

Windows 10 ライフサイクルソリューションの概念とサービス

Windows 10 ライフサイクルソリューションの概念とサービス

Windows10 導入においては事前の計画、それに伴う検証作業が重要となります。当社では2017年4月に、Windows as a Serviceの管理方法を含めた事前の検討、検証を支援するために、新たに「Windows as a Service 2Days ワークショップ」、「Windows as a Service 検証パッケージ」という2つのサービスをリリースしました。

「Windows as a Service 2Days ワークショップ」は、Windows as a Serviceについて基礎から学び、自社に最適なWindows as a Serviceの管理方法を検討するためのワークショップです。このワークショップはお客様にお伺いして2日間実施します。
「Windows as a Service 検証パッケージ」は、実際のWindows as a Serviceの管理を体験して検証するためのパッケージです。オンプレミス用のActive Directory+Windows Server Update Services、もしくはクラウド用のAzureAD+Microsoft Intuneのいずれかの環境を2週間貸し出し、あわせてご提供させて頂く検証手順書を元にお客様のネットワークにて検証していただきます。検証期間中のQ&Aにもメールにて対応します。

Windows as a Service 2Days ワークショップの概要

Windows as a Service 2Days ワークショップの概要

Windows as a Service 検証パッケージの概要

Windows as a Service 検証パッケージの概要

リリースして約1か月たちますが、2つのサービスの反響はどうでしょうか?

Windows10への移行の準備をそろそろ始めなければいけないが、何から始めれば良いか分からないというお客様も多く、本サービスはそうしたお客様に非常に高い評価をいただいています。おかげさまで発表直後から、一ヶ月で約50社という、予想を上回る申し込みがありました。

高く評価いただいているのは、お客様の会社にお伺いしてワークショップを開催したり、お客様の会社に機材を持ち込み、お客様の環境下で検証することができる点です。通常のセミナーのようにどこかの会場に集まって話を聞く座学ではありません。

IT部門の方にとっては、自分の環境でうまく動くかどうかが、もっとも気になるところです。検証パッケージでは、お貸し出しした機材をお客様の環境の中で実際に使用し、確実に運用管理できるかどうかを確かめることで、深い理解が得られ、その後の移行、導入・展開作業がスムーズに進みます。

高い作業効率でIT管理者の負担を軽減するサービスやツール

他にどのようなサービスを用意していますか?

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新しいWindows 10搭載PCへの買い替えのための「Windows 10リプレース支援サービス」と、既存PCのOSをWindows 10へ入れ替えるための「Windows 10アップグレードサービス」という2つのサービスを用意しています。
「Windows 10リプレース支援サービス」はWindows XPからWindows 7へ、環境やデータを移行するために開発した専用ツールがベースになっています。当社で独自開発しているものですので、お客様の細かな要望にも柔軟にお応えできますし、他社機での実績も数多くあります。

データ移行の専用ツールを使用しますので、手作業と比較して高い作業品質が確保できると共に作業効率も格段に向上します。作業のほとんどを自動化しているので、複数台同時に作業することで作業効率は更にアップします。

今回、Windows 10への移行に向けて、さらに自動化率を高めると共に、性能向上を図りました。

Windows 10 リプレース支援サービスの概要と特長

Windows 10 リプレース支援サービスの概要と特長

本ツールを使用して当社にて移行の作業をお請けする以外に、ツール単体でも提供していますので、お客様での移行作業も可能です。また、新規にPCをご導入いただく場合には、キッティングの際に、データ移行の専用ツールを組み込む「リプレース支援キッティングパック」も用意しています。これにより、PC導入後、使用するユーザーの方がご自分で簡単に既存PCから新しいPCにデータや環境を移行することができます。その移行の進捗状況はIT管理者の方がクラウド上でリアルタイムに確認出来るクラウドロギング機能も備えています。

Windows 10アップグレードサービスでは、既存のPCの空き領域にWindows 10のマスターイメージをコピーした上で、起動するOSを切り替えます。こちらも通常のWindows 10のメディアを使用したクリーンインストールやインプレースアップグレードと比較して、非常に短時間で移行できます。

Windows 10 アップグレードサービスの概要と特長

Windows 10 アップグレードサービスの概要と特長

また、Windows 10ではマスタ作成の方法が大きく変わってきています。このため従来は自社内でマスタ作成を行っていたお客様もWindows 10では当社に依頼してくるケースが増えています。今後も年に数回はアップグレードが発生することも考えると、将来的にもマスタの作成、修正、検証がお客様のIT部門の大きな負荷となってくることが想定されます。そうした面でも、是非、当社のサービスをご利用いただきたいと考えています。Active DirectoryやWindows Server Update Servicesといったインフラ環境の構築・整備のメニューも多く用意しています。

その他にもSSDアップグレードサービス、PCリフレッシュサービス、BIOSロゴサービスといったPCメーカならではのサービスメニューも用意しています。ここ2~3年、お客様からリピートの多いのがSSDアップグレードサービスとPCリフレッシュサービスです。ちょっと古いPCでも、性能を強化することで、常に快適な環境で利用することができます。既存のPCのWindows 10へのアップグレードを計画されているお客様には、是非、お勧めしたいメニューです。

ハードウェアからソフトウェア、開発設計から製造、サポートまでカバーしている実績を生かして、
数多くのサービスメニューを作ってきました

何故、東芝クライアントソリューションでは、このように数多くのサービスメニューを用意できるのですか?

当社は国内・海外におけるPC、タブレット、システムソリューションなどの開発・設計、製造、販売、サポート&サービスまで幅広いビジネスを担ってきました。その中で長年培ってきた経験・知見・ノウハウがこれらのサービスに生きています。

また、キッティング、修理、電話サポート、リサイクルなど、PCのライフサイクル全般に渡るさまざまな業務は、東芝PC総合サポートセンタに集約しています。ここではPCのライフサイクルにさまざまな形で関わっている11のセンタが常日頃から情報交換を行っており、その中からも新たなサービスのアイディアが数多く出てきています。

11のセンタがひとつにまとまった東芝PC総合サポートセンタ

11のセンタがひとつにまとまった東芝PC総合サポートセンタ

最後に、お客様へのメッセージをお願いします。

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当社は「さまざまな場面において、お客様の課題解決をサポートし、最適な提案、豊かな価値とサービスをご提供する」ことを目標にしています。開発、製造、販売、サービス&サポートまでワンストップで提供できる強みを活かし、お客様から信頼されるパートナーとして選ばれる企業を目指しています。

Windows 10の導入は、従来のWindows環境の移行と比較しても事前に検討・検証すべき事項が数多くあります。当社はWindows XPのサポート終了の際の実績に加え、Windows 10の導入についても昨年から多くのお客様のお手伝いをしてきました。サービスメニューも数多く取り揃えておりますので、移行の際にはぜひお声掛けください。

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