業務用PCには機密情報や個人情報など重要な情報が保存されています。
万が一そのような情報が流出してしまうと、社会的信用の失墜や顧客や取引先への損害賠償など、企業にとって多大な損害が発生する可能性があります。
Dynabookオリジナル「データ消去サービス」は専用のツールを使用し、PC内蔵ストレージのデータを完全に消去します。内蔵ストレージの物理破壊も選択可能です。
なぜ「データ消去サービス」が必要なのか?
PC内のデータは削除しても簡単に復元が可能です。
通常、ハードディスク内のファイル削除やフォーマットすることで、
データは完全に消去されたと考えてしまいがちですが、ファイルを削除するだけではPCのハードディスク内に個人情報や機密情報など重要なデータが残ったままになっているのです。
Dynabookの「データ消去サービス」はPC内蔵ストレージのデータ消去、
もしくは、内蔵ストレージの物理破壊を行うサービスです。
Dynabookのサービス スタッフがお伺いして作業を行います。
HDD、SSDを物理的に破壊し情報漏えいを防ぐと同時に、廃棄しやすいように記憶メディアを破壊するので安心確実です。
おもにHDDを前提としたFAQです。SSDが対象の場合、詳細は別途お問い合わせください。
Q1.Windowsの「ごみ箱」にファイルを入れて「ゴミ箱を空にする」を選ぶのでは、なぜ完全に消去できないのですか?
A1.ハードディスク上に書かれた情報は、「管理領域」と「データ領域」に分かれています。例えば本で言うと、「目次」と「本文」の関係に似ています。管理領域には、データ領域に格納されているファイル情報(ファイル名など)だけが格納されているだけで、実際のファイルデータは、データ領域に入っています。ゴミ箱を空にする操作は、管理領域から該当するファイル情報(目次)を削除しただけと言えます。これではデータ領域には、ファイルデータ(本文)そのものは、残ったままのため、市販のファイル復元ソフトを使えば、容易にファイルは復元されてしまいます。
Q2.それでは、ハードディスクをフォーマットすれば、完全消去できるのではないですか?
A2.フォーマット作業により消去される情報の内容は、利用するOSやコマンドによって異なります。
たとえばWindowsの場合、「通常フォーマット」と「クイックフォーマット」の2種類のうち、通常フォーマットの場合でも消去されるのは管理領域全体だけです。データ領域の内容は残ったままのため、市販のファイル復元ソフトを使ってファイルを復元できてしまうのです。
Q3.「データ消去サービス」はどのようなパソコンに必要なのですか?
A3.(1)機密データが格納されているパソコンを、リサイクル/廃棄したり、他用途へ転用する場合
リサイクルや廃棄の際はもちろんのこと、たとえ、他用途への転用であっても、将来にわたる機密遺漏を防ぐため、不要な機密データを完全消去することが重要です。
(2)リース/レンタル期間切れにともない、パソコンをリース/レンタル会社に返却する場合
特に、展示会用などに短期間レンタルした機材返却の際は、つい忘れがちですが、「データ消去サービス」で確実にデータ消去が可能です。
Q4.「データ消去サービス」でデータを消去したパソコンを再利用するにはどうすればいいのですか?
A4.OS(Windowsなど)の再インストールを行えば、ハードディスクを再利用できます。
Q5.「データ消去サービス」では、なぜ乱数を書き込むのですか?
A5.一般的な専用ソフトで行う「データ消去」は、一回の書き込みによって元のデータが読み取れないレベルにまでデータを消去します。
しかし一方では、残留している磁気から元データの内容を読み取られるという危険性があるとの指摘もあり、規則性のあるデータビット「0」や「1」で書き込むよりも、乱数データを書き込んだ方がより安全性が増すと言えます。
また、一回の書き込みだけでなく複数回書き込むことにより残留磁気に対して効果的であると言えます。
いずれにしても、消去方式はお客様のデータの重要性によって決定されるものです。