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ITは、PCはもちろんスマートフォンやタブレットの普及、ビッグデータ、クラウド、IoTでの利用など、さまざまなジャンルで活用が広がっています。ラグビーにおいてもITは、対戦相手の戦力や戦術の分析、個々の選手のスキルアップ、チーム力強化のために積極的に導入され、成果を上げています。
Q:ラグビーではIT、あるいはPCをどのように活用しているのですか?
大野:現代のラグビーにおいて、ITは必須のツールですね。日本代表でも一人1台ずつタブレットを配布されていて、「対戦相手のデータ」や「その日の練習の映像」などを、見たいときにすぐに閲覧できます。私が日本代表に初招集されたころは、遠征にPCを持参してもインターネット接続環境も整っていなくて、活用のしようがない状況でした。当時は映像を見るのもVHSのビデオデッキでしたから、撮影した後に編集が必要でした。見たいシーンの頭出しをするのさえ一苦労でした。
リーチ:ITが浸透して情報を得るのがスピーディになりました。私は無線通信のTransfer Jetを使っていますが、これならデジタルカメラをPCやタブレットにかざすだけで映像を転送することが可能なので、自分たちのプレーをすぐに検証できます。
海外のチームには、練習場に大画面モニターを持ち込んで、自分たちのプレーをその場で確認しているところもあります。
大野:ITがラグビーの世界に浸透したことで大きく変わったのは、選手が自主的にラグビーを考えられる環境が整ったことだと思います。
東芝ブレイブルーパスでも、選手が自由にさまざまなデータを閲覧できるPCを用意しています。それを使って選手が自らのプレーをチェックするわけです。スクラムを組むときのポジション、攻撃を展開するときや防御のときのラインの作り方などですね。
コーチから指導されることも大事ですが、選手が自ら問題意識を持って、自分のプレーを検証し改善につなげていくことも、能力を高めるには重要です。そうやって選手一人ひとりが自主的に考えて、能力を伸ばすことは、チーム全体の強化に役立っていると思います。
Q:チーム強化に役立つIT活用のコツは何ですか?
大野:相手チームの戦力分析でもITは欠かせません。タックルの回数や位置、パスの成功率やミスの数など、非常に細かいスタッツ(成績データ)が集められるようになりました。相手選手のタックル成功率、ボールを持ったときにパスを選択する確率などを把握して試合に臨めば、最適なプレーを選択しやすくなります。
リーチ:しかし「情報量が多ければいい」というわけでもなく、大事なのはそのバランスです。選手に多くのデータを与えたままにすると、試合中にどのプレーを選択すればいいのか、判断を迷うことにもなりかねません。
大事なのは、チーム全体で共通意識を作ることです。「自分たちがやるラグビーとはどういうものか」をシンプルな形で示さなくては、試合で生かせません。それには、膨大なデータからシンプルな法則を見つけ出すことが重要です。
大野:その法則を示すのは、キャプテンの大切な役割ですね。日本代表はさまざまなチームから異なる考えを持つ選手が集まってくるので、ひとつにまとめるのは大変です。
リーチ:そのため、私は日本代表ではチームミーティングの資料を自分で作っていました。このミーティングで、自分たちの戦い方をシンプルに整理して仲間に伝えています。
Q:今日は新製品であるdynabook R73とdynaPad S92を用意しています。dynabook R73は13.3型とコンパクトな筐体でありながら、内蔵型光学ドライブを選択可能なオールインワンタイプ 。dynaPad S92は、タブレットとしてもノートPCとしても活用できる12型の2 in 1タイプ。両モデルともさまざまなシーンでの使いやすさと高い堅牢性で、生産性の向上に貢献できるビジネスPCです。それぞれのモデルを、ラグビーのポジションに例えると、どこになりますか?
大野:私のポジションであるロックはdynabook R73でしょう。ロックは、体を張って敵陣に突っ込んでいくのが仕事なので、頑丈さが求められます。そして自分だけでなく、周りにいる仲間を生かすスキルも必要。何でもこなすオールマイティな能力が求められるポジションです。dynabook R73はモバイルでありながら堅牢性が高く、オールマイティなところが、ロックに通じると感じます。
またラグビーのデータでは動画を扱うことが多くDVDが必要になることも珍しくないので、内蔵型のDVDドライブを選択可能なdynabook R73があれば重宝すると思います。
リーチ:dynaPad S92は、タブレットになったりノートPCになったりシーンによってスタイルを変える高い柔軟性が、バックロー、私のポジションに近いと思いました。バックローは、フォワードの一番後方、バックの前に位置する攻守の要で、全体を見通す広い視野が求められます。そしてフォワードを統率し、局面によってはバックを支援することも。このように、シーンに合わせて柔軟に対応しながら、働き続ける。それが、バックローの仕事です。
PCを使う仕事でも、ミーティングの資料をノートPCのスタイルで作って、ミーティングにはタブレットだけ持っていける。ペン入力で資料に書き込める。そういう使い方は、キャプテンの役割にあっていると思います。
Q:さきほど話に上がったTransfer JetもdynaPad S92では選択可能になっています 。
リーチ:それは便利ですね。ますます私にあっていますね。
国内最高峰であるラグビートップリーグの強豪・東芝ブレイブルーパスの中心選手でもあるリーチ選手と大野選手。試合の勝敗以上に大切なことは、プレーをとおして観客へメッセージを届けることだと口を揃えます。
Q:お二人が所属している東芝ブレイブルーパスの現在の状況を教えてください。
※このインタビューはジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016 順位決定トーナメント開催前(2016年1月)に行われました。
大野:非常に良い状態だと思います。リーグ戦の前半戦で1敗してしまったのですが、逆に、その負けからチームが固まっていきました。ここからは負けたら終わりのトーナメント戦に入りますが、非常に良いメンタルで試合に臨めると思います。
リーチ:そう、本番はここからですね。ちょうど先週くらいから、選手の一人ひとりの状態がピークに近づいてきているところ。良いタイミングで、トーナメントを迎えられると思います。
Q:トーナメントが始まると、リーグ戦とはガラッと気持ちも変わってくるのですか?
リーチ:そうですね。変わってきます。
大野:東芝ブレイブルーパスは、トップリーグでベスト4から落ちたことがない唯一のチーム。だから、どのチームも東芝戦となると目の色を変えてくるし、代表の仲間からも「東芝に勝つのが一番嬉しい」と言われます。東芝は、常に優勝を見据えているチームなので、トーナメント入ってからの過ごし方を選手全員がよく知っています。シーズン後半で身体はきつい時期ですが、そういう状況を楽しめる選手が多いことも東芝の強みだと思っています。
Q:東芝ブレイブルーパスが目指しているのは、どのようなチームなのでしょうか?
大野:HCやキャプテンが言っているのは、東芝の試合を見てくれている人に、何かのメッセージが伝わる試合にしようということです。メッセージ性のない試合をしてしまっては、我々の存在する意味がありません。勝っても負けても……もちろん勝つことは大事ですけれど、それ以上に「やっぱり東芝はいい試合をするな」とか、「(人間的にも)いい男たちが集まっているチームだな」と思ってもらえることが大事。そういう試合をしようと、毎試合言われていますね。リーチさんも、東芝ブレイブルーパスのキャプテンだったときには、いつも言っていました。
リーチ:勝っても負けても、一人ひとりが身体を張ってプレーしていれば、観てくれている人にメッセージは伝わっていくと思っています。そして、身体を張るためにも、やはり明確な目標を持って、練習にも試合にも臨むことが大事。東芝ブレイブルーパスの目標は常に日本一です。
Q:最後に、このページを見てくださっている皆さんにメッセージをお願いします。
大野:ここ数年、東芝はチャンピオンフラッグをつかんでいません。やっぱり優勝することが、応援してくださる皆さんに対しての一番の恩返し。これだけラグビー人気が高い中で「東芝は強い」というイメージを日本中に発信したいと思っています!
リーチ:そうですね。日本代表の試合でラグビーが注目されている今年は、大チャンスだと思います。皆に東芝ブレイブルーパスのファンになってもらえたら一番嬉しいです。
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近接無線転送技術TransferJet™ 搭載モデルなら、デジタルカメラなどの機器をかざすだけでファイルの転送ができます 。
また、フルサイズキーボードを装着 *2 すると、ノートPCとしても使えます。
1948年創部。チーム名にあるルーパスとは狼座を意味するギリシャ語で、狼の群れのように組織的に、かつ勇猛に戦うという思いが込められています。全国社会人ラグビーフットボール大会優勝3回、日本ラグビーフットボール選手権大会優勝6回、JRTLプレーオフトーナメント優勝5回。日本代表選手も多数輩出しています。