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お客様事例|滋賀県草津市教育委員会 様

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(教育ICT)

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WindowsタブレットPC
dynabook Tab S80

滋賀県草津市教育委員会 様

学びの交流が広がるタブレットPCの活用

学習目標とタブレットPC活用のねらい学習目標とタブレットPC活用のねらい

考えを交流させ深めるためのタブレットPC

草津市 様は、H26年度に全ての市立小学校に約3000台のdynabook Tab S50を、H27年度に全ての市立中学校に約1000台のdynabook Tab S80を導入した。タブレットPCを活用した授業実践や授業改善に、市内全体で積極的に取組んでいる。
多様な学習場面や目的に合わせ、1人1台や2人に1台、またはグループに1台など、タブレットPCの活用を取り入れた授業が各校で展開されている。
草津市立草津第二小学校 5年2組(担任:長野裕也教諭)の理科「流れる水のはたらき」の授業では、2人に1台のタブレットPCを活用していた。

導入では、児童に頭の中で川の様子をイメージさせる。その後、提示した3枚の川の写真から、同じ川でも場所によって様子が違うことを、自分がイメージした川と関連付けて気づかせる。さらに、上流・中流・下流の順に写真を並べ替えて、何を根拠にそう考えたのかを発表させる。

展開では、上流・中流・下流がセットになっている6つの異なる川の写真を、タブレットPCで確認させる。長野教諭は、児童に自分たちが説明しやすいと思う川の写真を選ぶように伝える。この指示には「自分たちの考えと関連付けながら情報を選択する」というねらいが含まれている。

児童は自分たちで選択した川の写真をタブレットPC上で拡大し、細部まで確かめながら上流・中流・下流の様子を比較していく。石の形、川幅、流れ方など、2人で見つけた違いについて話し合い、考えたことをタブレットPC上に書き込んでいく。

まとめでは、タブレットPCの画面を電子黒板に投影し、各ペアの説明の根拠となる気付きを学級全体で共有する。他の児童や他のペアの考えを聞き、そこから意見を交流させることで気付きが広がり、学びが深まっていった。

導入

導入

児童に川をイメージさせた後で川の写真を提示。場所による違いに気づかせる。

展開

展開

比較して気付いた点について書き込んでいく。小さい部分を拡大したり、ペンの色を変えるなど、効果的に活用している。

展開

長野教諭は常に児童の様子を見て回り、声をかけている。児童の活動具合を調整しながら、学級全体の学習状況を把握している。

展開

展開

展開

軽量でコンパクトなサイズが導入のポイント軽量でコンパクトなサイズが導入のポイント

低学年の児童も容易にタブレットPCを持ち運び、カメラ機能を活用した授業が行われている。

1学期に撮影した場所と同じ写真を2学期に再度撮影。その違いを比べる。

1学期に撮影した場所と同じ写真を2学期に再度撮影。その違いを比べる。

地元の商店街での校学習で使用する名刺を作成するために、自分の顔写真を撮影する。

児童がお互いに教え合い、意見を交流し合う。その中心にはタブレットPCが存在する。

「情報を選び判断できる力を」

草津市立草津第二小学校 長野裕也 教諭

長野裕也タブレットPCを日常的に授業で活用している。以前の授業で児童から「自分たちで選んだ情報を使いたい」という意見が出ていたので、今回の理科では目的を理解しながら写真を選択する場面を設定した。このような学習活動を通して、普段の生活の中でもICT機器を活用したり、情報を選択し根拠を持って判断するような能力を身に付けてほしいと考えている。

長野裕也

「利点を生かして効果的に活用」

草津市立草津第二小学校 北島 雄 校長

北島 雄タブレットPCは、ペアやグループ、学級全体で意見を交流させたり、考えを発表するにはとても有効だ。また、タブレットPCのカメラ機能は、児童がすぐに活用できる。写真を撮って振り返ると、細かな部分まで気づくことができる。
そうした利点を授業の中で上手に取り入れながら、効果的に活用していきたい。

北島 雄

小中で一貫したタブレットPCの活用でもっと広がる学びの交流

平山朝子 教諭草津市の市立中学校では、H27年度に約1000台のdynabook Tab S80が導入され、2学期より活用をスタートさせている。
草津市立松原中学校 1年の社会科の授業では、グループに1台のタブレットPCを活用。図やグラフに気付きを記入したり、グループメンバーに自分の考えを分かりやすく説明したりするための道具として活用している。昨年度、小学校6年生の時にタブレットPCを活用した授業を経験している生徒達は、中学校へ進学しても、小学校と同じdynabookシリーズのタブレットPCが採用されたことで、違和感なくスムーズに使いこなしている。
授業後のアンケートでは、8割以上の生徒が「タブレットPCをうまく操作できた」と回答した。

また、生徒からは「タブレットPCを使いながら友達の意見や考えを聞くことができた」「あまり話をしない人とでも交流できて良いと思う」といった肯定的な声が寄せられている。
今後は、他の学校や施設との動画通信による遠隔授業も予定されており、学びの交流が更に広がっていくことが期待されている。

学校の核となる「タブレット活用推進リーダー」

学校の核となる「タブレット活用推進リーダー」

学校の核となる「タブレット活用推進リーダー」

草津市 様は、タブレットPC等を活用した授業実践の推進役として「タブレット活用推進リーダー」を各校から1名ずつ集め、ICT機器やTV会議システムの活用などの研修を重ねている。人材育成の面から、毎年度新たなメンバーで取り組んでいる。
推進リーダーを中心に、各校の取り組みが充実・発展してきている。

タブレットPCの拡充整備により、質の高い教育を実現

草津市教育委員会事務局 教育部 宮地 均 理事

宮地 均 理事

草津市教育委員会事務局
教育部
宮地 均 理事

宮地 均 理事草津市では、H21年度に2校のモデル校へ電子黒板を整備したことを皮切りに、今回のタブレットPC導入に至るまで、教育の情報化について段階を踏みながら着実に歩みを進めてきた。
特に、小中学校に約4200台のタブレットPCを導入したことで、教育用コンピュータは児童生徒3人に1台の配備状況を達成した。これは、国が示す目標値である3.6人に1台を上回っている。
この内、普通学級で活用するタブレットPCは、既存のPC環境や先生の自作教材との互換性からWindows OSとし、既設の机に適した大きさや持ち歩く際の重さなどを考慮した。その上で「手厚いサポート体制」が決め手となり、タブレットPCを採用した。(dynabook Tab S50/S80)
この秋、中学校で導入したdynabook Tab S80はトラブルもなく、各校での活用へスムーズなスタートを切っている。
今後は、各校で選出してもらっている「タブレット活用推進リーダー」を中心に研修を進め、効果的な活用を通して、授業の質や児童生徒の学力向上へつなげていきたい。

※記事中の所属・肩書き・学年は2015年取材時のものです。

学びの交流が広がるタブレットPCの活用

学びの交流が広がるタブレットPCの活用

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