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トキワ松学園
中学校高等学校 様
(教育ICT)
生徒の能動的な活動と知識の定着に繋がるタブレットPC
H27年9月から、英語科でタブレットPCを活用した実証研究(協力事業者:Dynabook株式会社、光村図書出版)をスタートさせたトキワ松学園中学校高等学校 様。
平山朝子教諭は「導入後3ヶ月にも満たない間に、タブレットPCが授業に欠かせない道具になった」と語る。タブレットPCを中心に、生徒が主体的に、のびのびと活動する姿が随所に見られた。
「鋼鉄(はがね)」の強さと「すみれ」のやさしさをそなえ、明日の世界に貢献する女性の育成を目指し創設された中高一貫女子校のトキワ松学園。中学校の英語科では1年生からListening & Speaking(LS)と教科書を中心としたTEXTの授業でタブレットPCを導入し、英語で自分の意見を表現し伝える「プレゼンテーション能力」の育成に取組んでいる。そこには「考えを伝え、自分や周りの環境を好転させ、社会に働きかけていく」というねらいがあり、発表や評価される経験を重ね、失敗を恐れず伝える強さや、人の思いを汲み取る力の育成を目指している。
毎年2学期には「イングリッシュデイ」が開催され、英語を活用した発表などに学年単位で取り組んでいる。今年度の中学3年生は、南アフリカやインド、ハイチなどの国々の時事問題や女性の教育や人権問題などについて調べた情報をスライドにまとめ発表する。そこではタブレットPCが重要な役割を果たしている。
この日のLSの授業では、イングリッシュデイでの発表のためのプレゼンの練習を行う。各グループで図書やインターネット上で調べた情報をまとめ、スライドを作成しタブレットPCに保存。これを活用してプレゼンの練習を繰り返す。50分の授業時間の中で凝縮された活動が展開されている。
授業の導入では、発表のポイントについて確認する。授業は全て英語で進行される。ネイティブの先生や平山先生と生徒との対話から複数のポイントを整理した後は、タブレットPCを取り出しグループの活動に移る。無駄がなく短時間で移行していく。
展開では、各グループの中心にタブレットPCが置かれ、自分たちで作成したスライドを表示しながらプレゼンの練習が始まる。教室内のあちこちで、生徒が積極的に活動している。
タブレットPCを電子黒板に見立て、タッチ操作のタイミングとジェスチャーを合わせながら練習を繰り返す。発表本番は電子黒板に投影し、タッチ操作でスライドを切り替えながらプレゼンする。
生徒たちは、先生からアドバイスを受けたり、グループ内で指摘し合いながら、スライドの内容やプレゼン方法を修正していく。より良いプレゼンを求め、自分たちのペースで、何度も繰り返し練習を重ねていく。
授業時間内で効率よく活動し、その中身をより充実させるために、
・持ち運ぶことができる
・その場ですぐに修正できる
・タッチ操作=電子黒板同様の操作
こうしたタブレットPCの利点がしっかりと活かされていた。
展開
タブレットPC専用ケース(EVA Case)の持ち手を折りたたんでスタンドとして利用。タブレットPCを小さな電子黒板のように活用している。
展開
積極的にプレゼンの練習に取り組む生徒たち。笑い声も聞こえ、能動的で楽しく活動している。
その場で修正しながら、何度も練習を繰り返す。タブレットPCの利点が活かされている。
教科書の内容を学ぶTEXTの授業ではタブレットPCを使い、ピクチャーカードや動画教材などのデジタルコンテンツ
を活用した英語のアフレコを行い、Story Retellingを取り入れた授業を実践している。
トキワ松学園中学校高等学校 英語科 平山朝子 教諭
トキワ松学園中学校
高等学校 英語科
平山朝子 教諭
電子黒板もタブレットPCも無い頃は、紙の教材を黒板に貼っていた。電子黒板が導入されてからは、そこに投影した動画などを見ながら発音したり、リスニングしたりする活動が可能になった。タブレットPCが導入されると、そうした活動がグループ毎で可能になり、進度や内容が異なる活動が授業の中で同時進行できるようになった。これは大きな違いだ。
全体の活用が多様になることで、今まで学習した内容を俯瞰して捉えることがスムーズになったと感じる。グループワークでは、生徒同士が役割を決めたりお互いに指摘し合うなど、こちらが指示しなくても主体的に行動し、それを楽しんでいる様子が見られる。過去の内容(Unit1~6)を振り返る場合も、グループでタブレットPCを活用し、担当Unitの内容を発表させることがスムーズに行える。聞いている生徒は「ここはこうだったよね」と既習事項を思い出しながら話しあう姿も見られるようになった。全体を振り返ることは大切にしたいが手間や時間がかかる部分でもある。タブレットPCを活用することで、全体の振り返りが短い時間の中で完結できるのは、大きな効果だ。
発表の内容にも変化を感じる。過去に学んだ表現を口にしたり、最近学んだフレーズと以前学んだフレーズを自分なりにアレンジしている生徒もいる。タブレットPCで動画や写真を見ることで、深いところの記憶が呼び起こされているようだ。今の知識と過去の知識を繋ぐことにも効果が表れている。
タブレットPCが生徒の知識を引き出す「鍵」になっている。これからも授業に欠かせない道具として活用していきたい。
トキワ松学園中学校高等学校 金谷三枝子 校長
トキワ松学園中学校
高等学校
金谷三枝子 校長
中学段階の授業デザインで大切なことは確かな定着だ。生徒の活動において、特にペアワークやグループワークにタブレットPCを取り入れることで、生徒同士が相互に協調・協働しながら、個々の定着を促進していくことができるという確信を持っていた。これは、他校の先行実践の視察などを通して、中学の英語科教員が共有していた部分だ。
どこでどのように活用すれば効果が上がるかということを教員がしっかりイメージしたうえで、自発的に「タブレットPCを使いたい」という声が挙がり、この実証研究に至った。
実際に活用している場面では、生徒自身が能動的に何度も繰り返し、楽しみながら学習活動に取り組んでいる様子がみられ、確かな効果を感じている。
本校にはアイデア豊富な教員が多く、お互いに良いことがあれば教え合いながら取組んでいる。
良いチークワークが根底にあり、良いものはさらに広まっていくだろう。本来、教員には授業にエネルギーを注いで欲しいと思っているが、そうもいかない現実もある。限られた時間の中で準備をし、良い結果に結びつけてもらいたい。そのためにも、タブレットPCの効率的・効果的な活用を期待したい。
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