あらゆるモノがインターネットにつながる社会に向けて、注目が高まっているエッジコンピューティング。
多様で柔軟な働き方実現を目指して、エッジコンピューティングをさらに発展させたのが、モバイルエッジコンピューティングデバイス DE100です。
東芝クライアントソリューション株式会社の鏑木は、働き方改革ソリューションセミナー前日に発表したばかりの新製品「モバイルエッジコンピューティングデバイス DE100」を掲げ、「働き方改革の実現に求められるビジネスプロセス変革に対する新たな提案であり、PCメーカーとしての30有余年にわたる知見、ノウハウをベースに、デジタルトランスフォーメーションを加速する新たな商品カテゴリとして開発したもの」として紹介しました。
あらゆるデバイスがインターネットに接続され、クラウドにデータ集約され、さまざまに活用される社会の到来が迫っています。その一方で懸念されているのが、通信負荷、コスト増、遅延に伴うリアルタイム性の低下などの課題です。その解決策として提唱されているエッジコンピューティングは、ユーザーサイドにエッジサーバーを立てて分散処理することで、リアルタイム性を確保しようというアプローチです。 「しかし多様な働き方スタイルに対応できるコミュニケーションツールの必要性、労働力不足なども踏まえた社会的課題に応えるには、エッジコンピューティングの考え方をさらに発展させることが必要でした」
「モバイルエッジコンピューティングデバイス DE100は、インテル第6世代CPU、Windows 10 Proをコンパクトなサイズに収めたデバイスです。長年培ってきた高密度実装技術や独自のBIOS技術、そして筐体堅牢化技術を駆使し、片手で操作できるボタン、起動状態やネットワークの接続状態をLEDなどで判別できる機能など、ユーザビリティーを十分に確保しています」
さらに対応領域を拡大するため、メガネ型ウェラブルデバイスも現在開発を進めています。これは、通常のスマートグラスと違い、Windows仕様で、カメラ、マイク、タッチパッドなどを実装し、モバイルエッジコンピューティングデバイス DE100と組み合わせての利用が考えられます。
ユースケースには、工場などのメンテナンス業務などが考えられます。「モバイルエッジコンピューティングデバイス DE100に電子マニュアルを搭載し、メガネ型ウェアラブルデバイスに映る映像の上に、作業手順を表示しながら、ハンズフリーで作業できます。必要に応じて、ネットワーク越しに支援者を呼び出し、アノテーションでガイダンスを受けながら、音声、画像で的確な指示を仰ぐことも可能です」
他にも、物流倉庫でのピッキング作業、設備や現場の監視、災害事故の救援、工場の作業員のバイタルデータ収集による健康や労務の管理など、さまざまな領域での活用が考えられます。またWindows PCでもあるため通常のオフィス業務でも、モバイルエッジコンピューティングデバイス DE100の活用は広がります。
「デジタルトランスフォーメーションは産業構造そのものを変えようとしています。そのイノベーションは、お客様、ビジネスの現場から生まれます。しかしその領域は、従来型のコンピュータがなかなか届きにくかったエリアでもあります。その領域での活用が期待できるモバイルエッジコンピューティングデバイス DE100は、一歩先の未来を切り開くもの。さまざまな現場の生産性工場、そして豊かな社会を築くソリューションの核として、ぜひご検討ください」