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ICTの進化で実現するワークスタイル変革

働き方改革の成否を分けるのは、IoTに代表されるICTの活用。新しいテクノロジーをビジネスの現場に積極的に取り込むことは、ワークスタイルの変革はもちろん、新たなビジネスへの道筋を切り開きます。

インテル株式会社の井田様は、「20年前にPCが普及し、ビジネスはさまざまな業務をマルチに行えるようになりました。現在は、1人の人間が複数のデジタル機器を利用するのが珍しくないという時代です。このようにデバイスの増加、活用、サービスの拡大は働き方、ビジネススタイルに大きな影響を与えています」と、ICTの進化と社会、働き方改革の関連性を示されました。

「現在、インターネットにつながるIoT機器は爆発的に増加しており、一説には2020年までには500億台を超え、それに伴いデータ量も急増すると予測されています。IoTやAI(人工知能)は、ビジネスの発展、働き方改革、社会を変える可能性を持つツールといえます。」

IoTはシェアリングエコノミー等を活用した新しいビジネスの創出のみならず、水道局における水の管理、ビルの空調管理、生産工場における製造システムなどの既存ビジネスに関しても、ネットワークに接続されることによる一元管理を行うことで、大幅なコストダウンに成功した例もあります。

「クラウドにつないだIoT活用によって、さまざまなデータ分析や既存ビジネスの効率化、そして、新しいビジネスが生まれてきます」と井田様は、IoTを働き方改革に結びつけた4つのケースを紹介されました。

「1つ目は、生ビールの流通のIoT化です。バーの売り上げは、品切れによる機会損失や廃棄ロスなどのマイナス要素によって減っています。そこでビール樽に重量センサーを取り付け、リアルタイムな売り上げをクラウド上で管理、共有し、在庫管理や、開発、生産、販売などの全体の効率化に貢献しました」

「2つ目は、砂栽培のIoT化です。砂と液体肥料だけで作物を育てる砂栽培には、連作障害を防ぐなどの、さまざまなメリットがあります。砂栽培には特有の育て方がありますが、ハウス内の温度、湿度、照度などをセンサーで測定し、クラウド上にアップロード。AIでビッグデータ分析し、最適な環境を用意し、誰でも砂栽培を行うことが可能になりました」

「3つ目は小売店のIoT導入で、ジーンズの100%の在庫精度を実現したという事例です。在庫管理はもちろん、試着室に持ち込まれた製品を把握でき、顧客の嗜好を踏まえた事業が広がりました」

「4つ目は、IoTによる車両運行の最適化です。トラックに取り付けたセンサーをリアルタイムで解析することで、ドライバーに対して適切な運転の指示、配送ルートの最適化、車両メンテナンスの最適化、燃費の効率化に成功しています」

「ICTをいかに活用するかによって、働き方改革を含めた企業格差は拡大していきます。また、労働人口の高齢化を迎えている現在、生産性を向上させていくためにもIoTによる効率化が不可欠です。インテルではIoTに関するさまざまな課題に対して、テクノロジーやプラットフォームを提供することで貢献していきたいと願っています」


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