手に持っていたパソコンを落としたり、コップの水をかけてしまったり、という経験ありますよね。そのたびに壊れてしまっては大変! dynabookでは、お客様が日々安心して使い続けられるように開発段階からさまざまな検証試験を行うことで品質向上に努めています。
新しいパソコンのコンセプトが決まると、設計を取りまとめるプロダクトマネージャを中心に、筐体デザイン担当、基板担当、ユニット担当、無線担当、サウンド担当など、それぞれのスペシャリストが試行錯誤して最善の部品を設計していきます。よりよい部品が完成すると、小さな筐体の中に各部品を収めていきますが、配置や配線など、ここでも試行錯誤が繰り返されます。
長く安心して使っていただくために、部品ごとはもちろん、製造に入る前に何度もシミュレーションでの検証や試験を実施しています。
厳しい検証試験をクリアしないと、製造工程へはいけません。製造工程でも、出荷できる品質に達しているか、さまざまな角度から検査しています。
では、実際にどんなシミュレーションや検証試験が行われているのか見ていきましょう!
Bは、このパソコンの設計段階のときに、筐体デザインを確認するためのモックアップ。筐体だけでなく、ヒンジなど部分的にいくつも作成して検証を繰り返すことが可能となり、より最善の部品をつくれるようになりました。Cは中が丸見えの透明筐体。これは部品や配線の位置を確認するために作っています。本番を作る前にこうしていくつものモックアップを作っているんですよ!
これは、キーボードを打つときに、パームレスト部がどのくらいたわむか、シミュレーションで検証しているところです。
dynabookでは、設計の次の段階として、こうしたシミュレーションを行っています。接合部分が弱そうなところをチェックしたり、ねじの形状や配置を検証して部品を減らせないか検証したり、さまざまなシミュレーションをしています。
問題があればすぐに設計にフィードバックして、品質を上げていきます。
CPUが発熱するため、パソコン内部をいかに冷やすかも大切なポイントです。熱シミュレーションでは、効率的に冷やせるかどうか、ファンの位置が適切かどうかなども検証しています。
ヒンジまわりやボタンなど各部位ごとにシミュレーションを行いますが、各部位を組み合わせた製品全体の「まるごと解析」も実施。「まるごと解析」では、筐体への外部応力による基板への影響を確認し、CPUなどに負荷がかからない設計の検証をしています。
次は、検証試験を行っていきます。日常生活の中で起こりうる衝撃に耐えられること、長く安心して使い続けられることを目指して、過酷な試験を行っています。その一部を紹介します。検証試験の一覧はコチラ。
ココでの試験は、お客様の大切なデータを守れるか、を基準に行っています。
76cmの高さから鉄板の上に落下させ、起動するかどうか確認します。面だけでなく、角や辺などからも落下させています。
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さらに機種によってはアメリカ国防総省制定の「MIL規格(MIL-STD-810G/810H)」に準拠したテストをクリア*1。26方向から落として動作確認しています。
>アメリカ国防総省制定の「MIL規格(MIL-STD-810G/810H)」に準拠したテストの詳細はコチラ
ヒンジの内部にはディスプレイとキーボード部をつなぐ重要なケーブルが入っています。さらに使うたびに開け閉めするので耐久性が求められます。ディスプレイの開閉を連続的に実施し、ヒンジ全体の強度やヒンジ内部のケーブルが断線しないかなどを確認しています。
dynabook Vシリーズでは、360度開閉試験機を用いて実際にディスプレイの360度開閉を連続して20,000回以上実施。
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通常のノートPCでも30,000回の開閉を実施し、問題がないことを確認しています。
何をする部屋かわかるかな?
過酷な環境でも使えるパソコンを
目指しています
旅行や出張などで寒冷地や蒸し暑い環境などでご使用になるかもしれません。左の部屋は温度0度、湿度0%、右の部屋は温度40度、湿度90%に設定されており、パソコンを一定期間設置して、きちんと動くかを確認しています。
※動作保証の範囲外における動作を完全に保証するものではありません。
みなさまのお手元に届くパソコンは、過酷な試験を勝ち残ったエリートたちだったんだね!
*1 無破損、無故障を保証するものではありません。MIL規格に基づいて、一部当社が設定した試験条件に従い試験しています。これらのテストは信頼性データの収集のためであり、落下、衝撃、振動または使用環境の変化などに対する製品の耐久性をお約束するものではありません。また、これらに対する修理費用は、保証期間内でも有料になります。
※各試験は無破損、無故障を保証するものではありません。
※各試験は信頼性データの収集を目的として実施しているものであり、製品の耐落下衝撃性能や耐浸水力、耐加圧性能などをお約束するものではありません。また、これらに対する修理対応は、無料修理ではありません。落下、浸水後はかならず点検・修理(有料)にお出しください。
※モデルにより実施する試験項目は異なります。
※落下試験・防滴試験は、第三者機関で実施する耐久テストとは別に、当社にて独自の基準で行っている耐久テストです。