メインコンテンツに移動
法人のお客様のメニュー

楽しく学べる 松田式プログラミング学習帳 第1回準備編 プログラミングの授業ってなぁに?

  1. dynabook.com
  2. ソリューション一覧
  3. dynaSchool トップ
  4. 楽しく学べる 松田式プログラミング学習帳 第1回準備編 プログラミングの授業ってなぁに?

製品の導入検討・購入に関するご相談・お問い合わせ

楽しく学べる松田式 全3回 プログラミング学習帳 <第1回 準備編>プログラミングの授業ってなぁに?楽しく学べる松田式 全3回 プログラミング学習帳 <第1回 準備編>プログラミングの授業ってなぁに?

2020年の新学習指導要領で必修化が検討されている「プログラミング教育」。
プログラミング教育授業実践の第一人者として知られる小金井市立前原小学校松田孝校長は、全国の教員の方に参考となる魅力的な授業デザインを生み出すべく、Windowsタブレットを活用した実証に取り組んでいます。第1回目は、授業の目的や開始前に必要な準備などについてお伺いしました。

「プログラムを書けるようになる」が目標ではない?

小金井市立前原小学校校長・松田先生は、前任校でもプログラム教育に尽力していた

「プログラミングの授業」と聞くと反射的に「コンピュータを使用してプログラムを作る技術を身につける授業」と考えがちですが、どうも違うようです。それどころか、コンピュータを一切使わない授業もあるとか。小学校におけるプログラミング教育の授業実践に草創期から携わり、自らカリキュラムを開発し授業も担当する小金井市立前原小学校校長・松田孝先生に、まずはプログラミング教育の目的についてお聞きしました。

松田先生「いま、子供たちの身の回りにはコンピュータが組み込まれ、プログラムで動作している家電等の製品が溢れています。子供たちが成長して大人になるころにはさらに増えていることでしょう。そうした製品をブラックボックスとして捉えるのではなく、『内部はどうなっていて、どういう仕組みで動いているんだろう?』と興味をもつことがプログラミング教育の最初の目標です」

小金井市立前原小学校は昨年度、開校50周年を迎えた

そして次の段階はコンピュータの動作原理を知ること。授業を通じて、全てのプログラムが順次、繰り返し、条件分岐といった単純な命令の組み合わせで動作している事を学びます。さらに日常の自分の動作や頭の中のイメージをそうしたプログラム要素に分解し再構成し、コンピュータに正しく指示を与える方法を学びます。では、それにより何が得られるのか。再びお聞きしました。

小金井市立前原小学校は昨年度、開校50周年を迎えた

松田先生「どのように動作しているか理解できれば、コンピュータ製品をより便利に使うことができるでしょう。また、プログラムは決してバーチャル世界だけのものではなく現実世界にも深く関わっており、自分たちの生活をより良く豊かなものにしているということも認識できます。さらに将来のキャリア形成やキャリア選択にも活かせるかもしれません」

また、コンピュータの中の「バーチャル(仮想)」世界と現実世界がお互いに関連し合うものだ、と認識するための「橋渡し」も重要だと言います。

松田先生「低学年の算数では、例えば『2』なら『りんごが2個』、『3なら『前から3番目』のように、数字を単なる記号ではなく『具体的な量』として捉えられるよう工夫しています。これはプログラミング教育においても同様で、『適当な数字を入力するとバーチャル世界のキャラクターが勝手に動く』ではなく、『100と入力すると、キャラクターが前に100 歩進む』というふうに現実世界とリンクした、体感を伴ったものにしたいのです」

そうしたねらいのもと、各学年のカリキュラムには、Windows タブレットのほか、絵本やロボットなど様々な教材を組みあわせて使用しています。では実際に、今年度の2年生のカリキュラムを見てみましょう。

プログラミング教育の目的プログラミング教育の目的

を使って、どんな授業をするの?

同校では、「総合的な学習の時間」のうち20 時間を利用し、既に4月から3年生以上の生徒を対象にプログラミングの授業を実施しています。そして「総合的な学習」のない1年生、2年生に対しては、学習指導要領の標準時数に含まない「教育課程外」として、2学期から8時間程度のプログラミングの授業を実施する予定です。
東芝クライアントソリューション株式会社は、同校でのプログラミングの授業を支援しており、同校では小学校2年生に1人1台の東芝製Windows タブレット(dynabook Tab)と、低学年での使用ということもあり、衝撃に強く持ち運びに便利なEVAケースも合わせて使用しています。
さて、どのようなカリキュラムで授業が行われ、その中でdynabook Tab がどのような役割を果たすのでしょうか?以下に現在予定されている授業のいくつかをご紹介します。

dynabook Tabは1人1台使用している

使わないときは机の横へ

PETS を思い通りに動かそう!

PETSは、TMCN (Tokyo MotionControl Network)が開発したロボットビークルです。上面には「直進」「右に回転する」「ループ」等の命令を与えるブロックを差し込むことができ、その組み合わせを変えることでさまざまな動きを実現できます。コンピュータを使わずにプログラミング的思考を養える「コンピュータサイエンスアンプラグド(Computer Science Unplugged)」教材として現在注目を集めています。
dynabook Tabに触れる前段階として、まずは試行錯誤を繰り返しながらPETSを設定されたゴールに到達させることで、プログラミングの基本と楽しさを知ってもらおうという授業です。

PETS は上面に差したブロックの指令通りに動く

ビジュアルプログラミング言語を使ってみよう!

MIT メディアラボが開発した「Scratch」や原田康徳博士が開発した「Viscuit」は「ビジュアルプログラミング言語」と呼ばれ、プログラミングの基本を学びつつ、楽しみながら簡単にプログラムを作成できるアプリケーション(開発環境)です。
dynabook Tab とこれらのアプリケーションを組み合わせ、画面上に直接指で絵を描いたり、プログラムに使用するブロックをドラッグ&ドロップしたりしながら、子供たちの思い描いたゲームやデジタルアートを実現していく授業です。

持ち運びに便利な取っ手は、使用時には折り曲げてスタンドに

ルビィと一緒に冒険しよう!

「ルビィのぼうけん」は、フィンランドの女性プログラマー、リンダ・リウカスさんが書いた絵本で、好奇心旺盛な女の子「ルビィ」が、プログラミング的思考を駆使しながら5つの宝石を集めるというストーリーになっています。巻末には冒険の途中でルビィが挑戦したものを中心に、20のアクティビティ(練習問題)が収録されています。
絵本を読み聞かせた後、実際にいくつかのアクティビティに取り組みながら、ビジュアルプログラミング言語での作成経験で培った「プログラミング的思考」の成果を確認する授業です。
「低学年ということで、やや(コンピュータを使わない)アンプラグドの比重を増やしました」と松田先生。今後生徒の反応や進行具合に応じ、臨機応変に上記カリキュラムの変更や追加等を行う予定だそうです。
次に、実際に授業を受け持つ先生方にお話をお伺いしました。

さあ、始めよう!

お話をお伺いしたのは、2年生を担当する青木先生、中堀先生、鈴木先生の3名。初めてプログラミングの授業を実施するということで、授業への準備状況や心構えなどについて伺いました。
初めて子供たちにdynabook Tab を配布した時のことを、鈴木先生はこう振り返ります。

インタビューはミーティング形式で行われた

鈴木先生「子供たちは大変喜んでいたのですが、電源の入れ方からわかりません。『どこを押したら良いの?』と聞く生徒、勝手に触って『先生分からない』と言う生徒など、教室中に『何これ?』『何これ?』が広がり、対応に苦慮しました」

家庭でWindows タブレットに触れた経験のある生徒、まったく触れたことのない生徒が混在していることもあり、当然とも言えるでしょう。しかし、その後の展開について鈴木先生は続けます。

青木先生(左)と鈴木先生(右)

鈴木先生「『先生、私分かる』と言ってくれる生徒が出てきて、『じゃあ教えてあげて』と。その後は分かる生徒たちが教えてくれて助かりました」

プログラミングの授業の特徴として、この「教え合い」があるのだそう。松田先生いわくコンピュータ授業における先生の役割は「ファシリテーター(促進者)」であり、子供に寄り添って授業の支援を行うべきではと説きます。体系的に知識を与える従来の「教授活動」とは違い、試行錯誤学習を目指すのが良いと。「良いね」「凄いね」「やったね」と声をかけ、皆で共有したい情報や成果があった時にはピックアップして伝える。先生が常々「プログラミングの授業は教師がやるべき」と仰るのも、こうした授業の促進・支援は普段から子供たちに接している立場でないと難しいからではないでしょうか。

中堀先生(左)

逆に「ここができない」と質問された時にも「どうしたら良いかな? 誰か分かる人いる?」と応じれば良く、技術的なことは時には外部の専門家に任せるべきとも仰います。
最後に、プログラミングの授業への期待についてお聞きしました。

中堀先生「試行錯誤しながらも『自分の思ったことが形になるんだ』と手ごたえを感じたり、新しい発見を取り入れたりといった体験を通じて、自分の気持ちを表現するひとつの手段として受け止めてもらえたら良いかなと思います」

青木先生「まだ2年生ですから、自己肯定感をもてるような授業にしたいと思います。自分の作ったものがちゃんと動いて、他の生徒にも見てもらって、『凄い事ができたなぁ』ということを実感してもらえれば」

次回は実際の授業風景をご紹介する予定です。前任校ではEVA カバーの色から、dynabook Tab を「ドラえもん」と呼んでいたという松田先生。今後の授業で、dynabook Tab は生徒たちの学びにどう貢献するのでしょうか。

松田 孝(まつだ たかし)先生
東京学芸大学教育学部卒、上越教育大学大学院修士課程修了。東京都公立小学校教諭、指導主事、主任指導主事(指導室長)、多摩市立愛和小学校校長を経て、2016 年4 月より小金井市立前原小学校に転任。教育現場へのICT の推進およびプログラミング教育などに尽力している。

今回のまとめ 授業の目的は? プログラミング授業の目的は論理的な思考能力を育むこと カリキュラムは? WIndows タブレット他、さまざまな教材を活用 どう教える? 表示学習ではなく試行錯誤学習。教師は「ファシリテーター」今回のまとめ 授業の目的は? プログラミング授業の目的は論理的な思考能力を育むこと カリキュラムは? WIndows タブレット他、さまざまな教材を活用 どう教える? 表示学習ではなく試行錯誤学習。教師は「ファシリテーター」

dynaSchoolがご提案するタブレット

12.5型FHD dynabookR82イメージ

PCのパフォーマンスとタブレットの
楽しさをこの1台で

2in1に搭載されたパワフルな第6世代インテル® Core mプロセッサーファミリーにより、ノートブックPCの素晴らしいパフォーマンスとタブレットのバッテリー持続時間の長さを1台のデバイスで実現。

dynabook R82製品情報ページ

Intel® vPro™ 搭載で高度なセキュリティと運用・管理機能を実現

  • 第6世代 インテル® Core™ m7-6Y75 vPro™ プロセッサー 選択可能
  • 第6世代 インテル® Core™ m5-6Y57 vPro™ プロセッサー 選択可能
  • 第6世代 インテル® Core™ m5-6Y54 プロセッサー 選択可能
  • 第6世代 インテル® Core™ m3-6Y30 プロセッサー 選択可能

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。


上に戻る