[導入事例] 伊賀市教育委員会様
伊賀市教育委員会
教育長
谷口 修一様
伊賀市教育委員会
事務局 学校教育課 指導主事
百地 大輔様
伊賀市は、伊賀流忍者発祥の地であり、三重県の北西部に位置しています。市内には18校の小学校(3,834名)と10校の中学校(2,067名)があります。令和2年度からdynabook K50を7,000台導入し、授業に活用しています。今、中学生は毎日持ち帰り、小学生も持ち帰りを進めています。
K50を活用することにより、いつでもどこでも、自分自身の学びの大切な場面を写真や動画に残したり、考えたことや仲間と対話したことをカードやノートに書き込み、振り返ったりしながら、次の学びへつなげることができました。家庭学習では、授業での学びの続きを家庭で行い、さらにその続きを次の授業で行いました。単元全体が一つの学びのまとまりとしてシームレスにつながることにより、学習効果が向上しました。
PCを使うことが目的にならないよう、子どもたちの学びを深めたり対話を促したりするときに、どのように使えるかを考えて導入に取り組みました。先生方は「効果的な場面でPCを活用していく」という強い思いを持ってきました。使い方については若い先生方が詳しいですが、授業づくりはベテランの先生方が得意です。導入後、職員室では授業づくりについて会話が増えました。
授業では、課題に対して、まずは自分で考え、次に仲間と対話し、実際にやってみて、振り返るというように、「個の学び」と「協働の学び」の往還ができました。ICTと共に主体的・対話的で深い学びを実現し、仲間との協働的な学び、子どもたち一人ひとりが主役になる個別最適な学びへとつなげています。この学びのスタイルを「伊賀モデル+」として活用しています。
「伊賀モデル+」は、学習の流れを「見通す」ことから始まります。これにより、単元全体が一つの大きな授業としてつながり、学力の定着や家庭学習の充実につながっています。
「あ、わかった! こういうことか! だったら、次はこうやってみよう!」と、より深い学びへつながっていきました。
これから子どもたちはAIも活用する新しい時代に向かっていきますが、子どもたちが自ら見通しをもって、議論し合い、意思決定していくことが大切であることは変わりません。PCを活用しながら見通しをもって、自らの人生を創り上げていくような、そんな教育の実現を目指します。