メインコンテンツに移動

検索 キーワードを入力してください

  1. dynabook.com
  2. 法人のお客様(ビジネスPC・ソリューション)
  3. サービス・ソリューション
  4. LCMのコスト削減|TCO(総保有コスト)を最適化するメリットと具体的な方法

LCMのコスト削減|TCO(総保有コスト)を最適化するメリットと具体的な方法

PCをはじめとするIT資産の管理には、機器の購入費用だけでなく、設定や日々の運用、そして最終的な廃棄に至るまで、目に見えにくい多くの費用が発生しています。
この見えない費用を含めたトータルコストを最適化し、コスト削減を実現する手法がLCM(ライフサイクルマネジメント)です。
LCMを導入することで得られる具体的なメリットや、費用を削減するための方法を解説します。


この記事でわかること

  • ・購入費だけでなく運用人件費まで含めたTCO(総保有コスト)を最適化する仕組み
  • ・計画的な調達や業務効率化によってコストを削減できる具体的なメリット
  • ・自社でLCMを導入しコスト削減を実現するための5つのステップ
  • ・専門業者に委託するLCMサービスの費用対効果と選定のポイント

LCM(ライフサイクルマネジメント)とは?IT資産管理におけるコスト削減の全体像

LCMとは、PCやスマートフォン、サーバーといったIT資産の「調達・導入・運用・保守・廃棄」という一連のライフサイクル全体を体系的に管理する手法のことです。
資産の導入計画から始まり、日々の運用サポート、そして最終的な廃棄処分まで、各段階で発生する業務やコストを一元管理し最適化することで、IT資産管理全体の効率化とコスト削減を目指します。
LCMの基本的な知識については「LCMとは?」で詳しく紹介しています。

LCMがIT資産のコスト削減に繋がる理由

LCMを導入すると、IT資産のライフサイクル全体が可視化され、どこに無駄な費用が発生しているかを正確に把握できます。
これにより、計画的な一括調達による購入費用の削減や、運用管理業務の標準化による人件費の抑制が実現可能です。
突発的なトラブルや不要な投資を防ぎ、資産を常に最適な状態で維持・運用できる点が、コスト削減につながる大きなメリットです。

見落としがちなTCO(総保有コスト)の内訳とは

TCO(Total Cost of Ownership)とは、IT資産の購入費用だけでなく、導入から廃棄までにかかる費用の総額、つまりトータルコストを指します。
具体的には、PCの初期設定(キッティング)費用、ソフトウェアのライセンス費用、ヘルプデスク担当者の人件費、故障時の修理費用、廃棄時のデータ消去費用などが含まれます。
これらの見えにくい費用を正確に把握することが、効果的なコスト削減の第一歩です。

コスト増の原因?多くの企業が抱えるIT資産管理の課題

多くの企業では、IT資産管理が特定の担当者に依存する属人化の状態にあり、見えない費用が増大しています。
情報システム部門の担当者がPCの設定やトラブル対応といった日々の作業に追われ、より戦略的な業務に集中できないというデメリットも発生します。

こうした課題が放置されると、結果的に業務効率が低下し、企業全体の生産性を押し下げる原因となります。
情報システム部門の業務については「情シスとは?その役割と業務内容」で詳しく紹介しています。

情報システム部門の担当者にかかる見えない人件費

PCの初期設定(キッティング)、ソフトウェアのインストール、利用者からの問い合わせ対応、資産台帳の更新など、情報システム部門の業務は多岐にわたります。
これらの定型的な業務に費やされる時間は、目に見えにくい人件費という費用です。
担当者の業務負荷が増大すると、本来注力すべきシステム改善やセキュリティ対策といったコア業務が後回しになりがちです。

属人的な管理による機器の過剰在庫や管理漏れ

Excelなどの手動による資産管理は、入力ミスや更新漏れが発生しやすく、管理の属人化を招きます。
その結果、部署異動や退職時に使用されなくなったPCが回収されず放置されたり、実際には使われていないソフトウェアのライセンス費用を支払い続けたりする事態が起こり得ます。
また、正確な在庫数が把握できず、余剰な機器を発注してしまうといった問題も生じます。
IT資産管理の基本については「IT資産管理とは?メリットと具体的な進め方」で詳しく紹介しています。

最適でない更新サイクルが引き起こす業務効率の低下

IT機器の更新サイクルが不明確な場合、古いPCを長期間使い続けることになりかねません。
性能が劣化したPCは、起動や処理に時間がかかり従業員の業務効率を低下させるだけでなく、故障率の上昇によって修理費用や業務停止といったリスクも増大させます。
計画的な更新は、従業員の生産性を維持し、突発的な費用発生を防ぐというメリットがあります。

LCM導入で実現する4つのコスト削減メリット

LCMを導入することで、単に機器の購入価格を抑えるだけでなく、多様なコスト削減メリットが期待できます。
IT機器の購入費用はもちろんのこと、日々の運用管理にかかる人件費や、セキュリティインシデントに伴う潜在的な損失まで含めたトータルでの費用対効果を高めることが可能です。

メリット1:計画的な一括調達でIT機器の購入費用を抑制する

全社的なIT機器の需要を事前に予測し、計画的に一括調達することで、ボリュームディスカウントが適用され購入費用を抑制できます。
各部署が個別に行っていた調達工程を一本化することで、発注や検品に関わる手間とコストを削減できる点もメリットです。
調達プロセスがシンプルになり、管理が容易になります。

メリット2:定型業務の工数を削減しコア業務へリソースを集中させる

PCのキッティングやヘルプデスクといった定型業務を標準化・効率化、あるいはアウトソーシングすることで、情報システム部門の担当者を解放できます。
これにより、担当者はDX推進や情報セキュリティ戦略の立案といった、より付加価値の高いコア業務へリソースを集中させられます。
この転換は、見えないトータルコストを削減し、企業全体の生産性向上に繋がる重要なメリットとして評価できます。

メリット3:IT資産全体のTCOを可視化し最適な投資判断を支援する

LCMの導入プロセスでは、IT資産管理台帳が正確に整備され、調達から廃棄までに発生するTCO(総保有コスト)が可視化されます。
どの機器にどれだけのコストがかかっているかがデータとして明確になるため、勘や経験に頼らない、客観的な根拠に基づいた合理的なIT投資判断が可能になるというメリットがあります。

メリット4:統一された管理体制でセキュリティリスクに伴う損失を防ぐ

社内の全てのIT資産を一元管理することで、OSやソフトウェアのアップデート、セキュリティパッチの適用状況を正確に把握できます。
管理台帳から漏れた「野良PC」などが原因で生じる脆弱性の放置を防ぎ、情報漏洩やウイルス感染といったセキュリティインシデントの発生を抑制します。
この管理工程の統一は、インシデント発生に伴う莫大な金銭的・信用的損失を防ぐ上で極めて重要です。

IT資産のコストを削減するLCMの具体的な進め方

LCMを自社で導入し、コスト削減効果を最大化するためには、段階的なアプローチが不可欠です。
現状の正確な把握から始まり、計画の策定、各プロセスの標準化まで、一つひとつの工程を丁寧に進めることで、持続可能なIT資産管理体制を構築できます。
LCMの導入ステップについては「LCMの基本と導入ステップ」で詳しく紹介しています。

ステップ1:現状の管理台帳を整理しIT資産を正確に把握する

最初の工程として、社内に存在する全てのIT資産(PC、サーバー、周辺機器、ソフトウェアライセンス等)を洗い出し、管理台帳を最新かつ正確な状態に更新します。
誰が、どの機器を、いつから使用しているのか、またその機器のスペックや契約形態はどうなっているのかを正確に把握することが、あらゆる計画の基礎となります。

ステップ2:調達から廃棄までの運用計画とルールを策定する

IT資産のライフサイクル全体を見通し、具体的な運用計画とルールを策定します。
例えば、「PCの標準利用期間は4年とし、リース契約を基本とする」「役職ごとに標準PCモデルを定める」といった調達基準や更新サイクル、廃棄時の手順などを明確に文書化します。
この工程を通じて、コスト意識を組織全体で共有することが重要です。

ステップ3:キッティングや設定作業のプロセスを標準化する

新しいPCを従業員に配布する際のセットアップ(キッティング)作業は、大きな工数がかかる業務です。
OSやアプリケーションのマスターイメージを作成し、展開を自動化するなどして作業手順を標準化します。

これにより、担当者のスキルに依存しない均一な品質を保ちつつ、作業時間を大幅に短縮でき、この導入工程の効率化が人件費削減に直結します。

ステップ4:ヘルプデスクや保守の運用体制を見直す

社内からの問い合わせに対応するヘルプデスク業務や、機器故障時の保守対応についても、運用体制を見直します。
よくある質問(FAQ)を社内ポータルに整備して自己解決を促したり、問い合わせ内容を分析して根本的な原因解決に取り組んだりすることで、対応工程の効率化を図り、担当者の負担を軽減します。

ステップ5:法令を遵守した安全な方法で機器を廃棄する

使用済みPCを廃棄する際は、個人情報保護法や各種リサイクル関連法を遵守することが法的に義務付けられています。
信頼できる専門業者に依頼し、ハードディスク上のデータが物理的または論理的に完全に消去されたことを証明する書類を取得するなど、情報漏洩リスクを排除し、安全かつ法的に問題のない方法で処理を進める必要があります。

より高いコスト削減効果を狙うならLCMサービス(アウトソーシング)の活用も検討

自社でLCMの全ての工程を運用するには専門知識や人員が必要であり、リソースに限界がある場合も少なくありません。
より高いコスト削減効果や、情報システム部門のコア業務への集中を強力に推進したい場合は、専門業者に業務を委託するLCMサービスの活用が有効な選択肢です。
ノンコア業務と位置づけられる領域を外部に委託することで、社内リソースの配分を最適化できます。

LCMサービスを利用する際の委託範囲の決め方

LCMサービスは、調達代行、キッティング、資産管理、ヘルプデスク、データ消去・廃棄まで、ライフサイクル全体の業務をワンストップで提供するものから、特定の業務だけを切り出して委託できるものまで様々です。
自社の課題やリソース状況を分析し、どの業務をアウトソースすれば最も費用対効果が高いかを評価します。
複数社のサービス内容を比較検討し、自社のニーズに最適な委託範囲を決定することが重要です。

費用対効果の高いLCMサービス事業者の選び方

LCMサービス事業者を選定する際には、提示された見積価格の安さだけで判断するのではなく、サービスの品質や過去の実績、業務プロセスの柔軟性を総合的に評価することが不可欠です。
自社の事業規模や業務内容、セキュリティポリシーに適合したサービスを提供しているか、導入企業の事例などを参考にしながら慎重に判断します。

セキュリティレベルやサポート体制の確認ポイント

企業の機密情報や個人情報が含まれるIT資産の管理を委託するため、事業者のセキュリティ体制は最重要の確認項目です。
プライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)といった第三者認証の有無や、データセンターの物理的・技術的な管理体制などを具体的に確認します。
また、障害発生時のサポート窓口の対応時間や対応範囲も、万一の際の事業継続性に影響するため、契約前にチェックしておくべき重要事項です。

LCMのコスト削減に関するよくある質問

LCMによる費用削減を検討する上で、多くの企業担当者から寄せられる頻度の高い質問とその回答を紹介します。

LCMサービスを導入する際、何から始めればコスト削減に繋がりますか?

まず、現状のIT資産を正確に把握し、管理台帳を整備することから始めます。
社内にどのような機器が何台あり、どこで、誰が利用しているかを可視化することが不可欠です。

現状を把握することで、どこに無駄な費用や工数がかかっているかが明確になり、具体的なコスト削減計画を立てるための第一歩となります。

自社でLCMを運用する場合とアウトソーシングでは、どちらがコストを抑えられますか?

IT資産管理に関する専門知識や人員が社内に不足している場合、専門業者のノウハウや設備、スケールメリットを活用できるアウトソーシングの方が、結果的にトータルコストを抑えられる傾向にあります。
自社運用の場合は、担当者の人件費や管理ツールの導入・維持費用などを考慮する必要があります。

PCのキッティング作業を外注するだけで、どの程度のコスト削減効果が見込めますか?

企業の規模や設定内容によって効果は異なりますが、情報システム部門の担当者が1台あたり数時間かけていた作業を外注することで、その分の人件費を直接的に削減できます。
さらに、担当者が本来注力すべきコア業務に時間を使えるようになるため、間接的に組織全体の生産性向上にも寄与します。

まとめ

LCM(ライフサイクルマネジメント)は、PCなどのIT資産の調達から廃棄までを一元管理し、TCO(総保有コスト)を最適化する有効な手法です。
LCMの導入により、見えない人件費や管理漏れといった多くの企業が抱える課題を解決し、計画的な調達や業務効率化を通じて直接的・間接的なコスト削減を実現します。
自社のリソースで運用を進めることに加え、専門のLCMサービスを活用することも、コスト削減効果を高める上で有効な選択肢となります。

LCM運用サービス

Dynabookの「LCM運用サービス」は、
PCメーカーならではの視点で調達・導入から運用・保守・廃棄まで一括でサポートいたします。
お気軽にお問い合わせください。

LCM関連ソリューションの
ご紹介