

― dynabook Future Work Lab 2026 開催レポート ―
2026年6月18日(木)と19日(金)の2日間にわたって、「dynabook Future Work Lab 2026 予測不能な時代でも、動き続けるビジネスを。」が、歌舞伎町タワー23階のマイナビPLACEで開催されました。
AI導入が進む一方で、多くの企業では「検討は進んでいるが、現場で使いこなせていない」「PoCの先に進めない」といった課題が見え始めています。いま重要なのはAIを導入すること自体ではなく、日々の業務のなかで自然に使われ、確かな成果につながる形へ落とし込むことです。「dynabook Future Work Lab 2026」では、こうした課題に正面から向き合い、AIを「構想」で終わらせず「現場で使い続けられる力」へと変えていくための具体的な視点と実践例が提示されました。
経営層、情報システム部門、業務部門など、AI活用現場の最前線に立つ参加者は、さまざまな角度から語られた各講演とワークショップ、AI時代の企業を支えるソリューションが並んだ企業ブース、そしてDynabookが発表した新しいCopilot+ PCの展示ブースなどを興味深そうに回遊。AI活用の考え方から現場への落とし込み、デバイス、セキュリティ、新規事業創出までを多面的に捉える機会となったはずです。
本イベントを通してDynabookが訴えかけたのは、「AIは現場で使われてこそ価値になる」という考え方です。どれほど高度な技術であっても、日々の業務の中で使われなければ、企業の力にはなりません。
だからこそDynabookは、機能や性能だけでなく、現場で無理なく使い続けられること、安心して業務に組み込めることを重視しています。国内法人市場で長年顧客の業務に向き合ってきた経験をもとに、デバイス、クラウド、教育・定着支援を組み合わせ、AIを「使える技術」から「使い続けられる業務基盤」へ進化させること。そうしたDynabookならではの価値を来場者に感じてもらうことが、このイベントにおける大きな意義といえるでしょう。
展示エリアでは、Dynabookとパートナー企業が連携し、AIを業務のなかでどのように活用するのかを具体的に体験できる、ソリューションまで落とし込んだ展示が行われました。
来場者は、単なる技術紹介にとどまらず、自社の業務に置き換えたときに何が変わるのかを確認しながら、AI活用の具体像を深めることができたのではないでしょうか。
実際の業務を想定したAI活用やPC運用を体験できる展示エリア。来場者が各ブースで具体的な活用イメージを確認する様子
セミナーでは、AIを業務効率化のためのツールにとどめず、経営判断、世界経済、組織変革、新規事業創出、そしてPC基盤まで含めたテーマとして捉えた多角的な講演が行われました。
各セッションを通じて浮かび上がったのは、AI活用を一過性の取り組みで終わらせず、企業競争力へつなげるためには、経営と現場をつなぐ「実装力」が不可欠だということです。

日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員 エバンジェリスト 西脇 資哲氏
西脇 資哲氏は、AIがすべてのビジネスパーソンにとって欠かせない基盤になりつつあることを示し、これからは「AIを使える人」ではなく「AIに適切に指示を出せる人」が求められると指摘しました。また、Microsoft 365 Copilot とデバイスの連携により、日々の業務プロセスそのものが変わっていく未来像が描かれました。
西脇 資哲氏
Copilot活用がもたらす業務変革について解説
エコノミスト/グローバルストラテジスト/レディーバードキャピタル代表 エミン・ユルマズ 氏
エミン・ユルマズ氏は、AIを世界経済や地政学、産業構造の変化と結びついた経営テーマとして解説。AI投資の拡大が企業経営に及ぼす影響や日本市場の可能性に触れ、AI活用をより大きな環境変化の中で捉える視点を提示しました。
エミン・ユルマズ氏
AIを世界経済や地政学、産業構造の変化と結びついた経営テーマとして解説
一般社団法人日本PMIサポート協会
代表理事 後藤 俊輔 氏
後藤 俊輔氏は、M&Aの成否を分けるのは、統合後に「人が動けるかどうか」であり、現場の納得と信頼こそが戦略を実行に変える原動力になると説明。PMIで課題となりやすい「分断」に着目し、AIによってプロセスを可視化・整理する意義を紹介しました。一方で、最終的な意思決定は人が担うべきであることも強調され、AIと人が補い合いながら組織変革を進める重要性が示されました。
後藤 俊輔氏
PMIの課題とAI活用の可能性を解説
株式会社日本木材
代表取締役/中小企業診断士 長谷部 愛 氏
長谷部 愛氏は、財務データ分析や意思決定支援にCopilotを活用する実例を紹介。AIを「社長や営業の右腕」として活用する取り組みを通じて、AIが特別な部門だけのものではなく、日々の判断や行動を支える存在になり得ることを示しました。数字を読み解く力は経営者だけのものではなく、現場の一人ひとりがデータを「自分ごと」として扱うことで、組織全体の判断力を底上げできるという視点が共有されました。
長谷部 愛氏
中小企業におけるCopilot活用事例を紹介
インテル株式会社
執行役員 技術・営業統括本部
本部長 町田 奈穂 氏(写真:左)
日本マイクロソフト株式会社
デバイスパートナーセールス事業本部
シニア パートナー テクノロジーストラテジスト
平井 健裕 氏(写真:真ん中)
Dynabook株式会社
マーケティング&商品企画統括部
統括部長 杉野 文則(写真:右)
本講演では、Windows、Intel、Microsoft 365 Copilot の進化を踏まえ、AI時代にPCが果たす役割について議論が交わされました。Dynabookは、これらの技術を業務現場で使える形にまとめあげるエンドポイントとして、AI実装を支えるPCの価値を提示しました。
Intel・Microsoft・Dynabookによる共同セッション。
AI基盤の進化と可能性を議論
日本マイクロソフト株式会社
イノベーションハブ シニアテクニカルスペシャリスト
塚本 浩徳 氏(写真:左)
日本ビジネスシステムズ株式会社
AIトランスフォーメーション
事業本部長 松尾 邦孝 氏(写真:真ん中)
Dynabook株式会社
マーケティング&商品企画統括部
副統括部長 貞末 文子(写真:右)
塚本氏、松尾氏、貞末によるセッションでは、Copilot の最新機能に加え、導入後にどう定着させるかが主要テーマとなりました。ライセンスを配布するだけでは活用は進みません。教育や活用支援、現場目線の設計があってこそ、AIは日常業務の中で使われるようになります。Dynabookは、Copilot+ PC を通じて、セキュアで実用的なAI活用基盤を提供できることを示しました。
塚本氏・松尾氏・貞末によるパネルディスカッション。
AIの定着に向けた実践的議論が展開
合同会社デルタクリエイト 代表/
桜花学園大学 客員教授 佐藤 舞(サトマイ)氏
佐藤 舞氏は、AI時代の意思決定において、試行回数を増やし、確率的に成功に近づいていく考え方の重要性を解説。AIの出力を活用しながらも、最後に判断するのは人であり、人とAIがそれぞれの役割を担うことで、より納得感のある意思決定につながります。データを味方につけた一人ひとりの行動が、組織全体の勝率を高めるという視点が示されました。
佐藤 舞氏
AIと人の役割分担による意思決定について解説
合同会社タツノ経営デザイン 代表/
早稲田大学アントレプレナーシップセンター
シニアコンサルタント/ユニコーンファーム主宰
Startup Advisor Academy 認定者 辰野 博一 氏
辰野 博一氏は、AIによって生まれた時間を、単なる作業削減で終わらせないことの重要性を強調しました。新規事業のアイデアから事業計画に落とし込むためのツールであるリーンキャンバスを使い、「筋の通った提案」へと変えること、貴重な時間を顧客理解や事業仮説の検証、社内外との共創に振り向けることで、AI活用は効率化から新規事業創出へと広がっていきます。
辰野 博一氏
事業アイデアを成功確率の高い計画へと変える思考法を解説
セミナーに加え、会場では参加者が実際に見て、聞いて、理解を深められるワークショップも実施されました。AIを安心して活用するためのガバナンスやセキュリティ、そしてDynabookのものづくりへのこだわりを、より身近に感じられる場となりました。
AI時代のガバナンスをテーマにしたワークショップでは、技術活用に加え、リスクを管理し、安心して使える仕組みを整えることの重要性が取り上げられました。
Dynabookからは、LCMや車両運用管理に加え、セキュアなPC基盤とデジタル活用により、サプライチェーン全体のセキュリティ対策を見える化し、企業間取引の信頼性を高めるSCS評価制度への対応支援も紹介されました。AI活用を支える信頼性の考え方に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
「パソコン分解先生」によるワークショップでは、普段は見ることのできないPCの内部を公開しながら、DynabookのモバイルPCに込められた設計思想やものづくりのこだわりについて解説が行われました。参加者の関心を集めたのは、薄型・軽量でありながら堅牢性や保守性を追求するDynabookモバイルの設計の工夫です。手元を映し出すカメラ映像を通じて、普段は見えにくい品質へのこだわりが具体的に伝わる内容となりました。
Dynabook Copilot+ PC「G83R」「X74 CHANGER」の展示。来場者が実機を操作しながら性能を確認
本イベントで特に注目を集めたのが、Dynabookの Copilot+ PC「G83R」「X74 CHANGER」です。これらは単なる高性能PCではなく、AI活用を日々の業務に定着させるための「現場の業務インフラ」といえます。Copilot+ PC によりクラウドAIとローカルAIを組み合わせることで、移動中や現場業務でも業務を止めずにAIを活用できる環境を支えられるのです。
2日間とも大盛況のうちに幕を閉じた「dynabook Future Work Lab 2026」。AI時代をどう勝ち抜くかを模索する来場者の熱量が会場に満ちており、講師の皆さんも刺激を受けていた様子でした。またこの日発表されたDynabookの Copilot+ PC は、経営の狙いを現場に落とし込み、「AIを使い続けられる」環境づくりを進めるための最適なツールとして、大いに注目を集めていました。AI時代の次のステージへとつながる扉が開かれた、ひとつの起点といえるイベントだったのではないでしょうか。
AI導入が思うように進まない背景には、ライセンス配布で終わってしまうこと、使い方が現場に伝わらないこと、業務に合った導入設計が不足していることがあります。課題は、AIの有無ではありません。現場で使われ続ける仕組みを、いかに設計できるかにあります。
必要なのは、現場の業務に寄り添い、使い方を支援しながら、無理なく定着させていくアプローチです。Dynabookは、デバイスに加え、日本ビジネスシステムズと提供している Microsoft 365 Copilot 定着有料サービス「Dynabook×JBS eラーニング」を組み合わせ、企業のAI活用を導入から定着まで一貫して支援します。
Microsoft 365 Copilot/dynabook Copilot+ PC/Microsoft 365 Copilot 定着サービス
“Dynabook × JBS eラーニング”のご紹介
AIはもはや、IT部門だけのテーマではありません。意思決定のスピードを高め、データを活かした経営を進め、組織横断のプロセス改革を後押しする存在です。企業の競争力を左右する経営課題そのものになっています。
AI時代において、PCは単なる作業端末ではなくなりつつあります。AIを実際の業務環境に結びつけ、日々の仕事の中で使える形にするエンドポイントとして、その重要性はさらに高まっています。
Dynabookは、Windows、Intel、Microsoft 365 Copilot といったテクノロジーを、企業の現場で活用しやすい形にまとめあげます。デバイス提供にとどまらず、導入・運用・定着までを見据えた提案を通じて、企業のAI実装を支えるパートナーであり続けます。
Dynabook Future Work Lab 2026を通じて明らかになったのは、AI活用の成否が、どれだけ現場に根づかせられるかにかかっているということです。
Dynabookは、デバイス、Copilot、現場視点の導入設計、そして定着支援を通じて、企業のAI活用を検討段階から実行段階へ進めるパートナーとして、今後も取り組みを進めていきます。
AI導入を“検討”から“実行”へ、そして“定着”へ。Dynabookは、Copilot+ PC と現場定着支援を組み合わせ、お客様の業務に合わせたAI活用をサポートします。
※画面はハメコミ合成です。
※画面は実際のイメージとは異なる場合があります。