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セミナー

「デジタルトランスフォーメーションを加速するモバイルエッジコンピューティング①」
コンセプトと提供ソリューション

東芝クライアントソリューション株式会社 執行役員 モバイルエッジコンピューティング推進部長 鏑木 一誠
東芝クライアントソリューション株式会社
執行役員 モバイルエッジコンピューティング推進部長 鏑木 一誠

近年、ビジネスシーンで急速な注目が集まっているモバイルエッジコンピューティング。その最大の目的は「“働き方”のイノベーション」といえます。それを支えるコンピューティングパワーのコアデバイスこそ「dynaEdge DE100」です。

dynaEdge DE100には主として3つの特徴があります。1つ目は、インテル® Core? m7プロセッサなどを搭載したハイパワーCPUであること。大容量のメモリとSSDとを搭載していますので、エッジ処理をしっかり支えます。2つ目はWindowsを採用したこと。これにより企業の基幹システムとの接続も容易になりました。3つ目は、フィールドワークでも使いやすい軽量・コンパクト、かつ堅牢設計です。

「フィールドワークでの使いやすさは重要です」と東芝クライアントソリューション株式会社の鏑木は指摘します。ビジネスの成長を促すイノベーションは、お客様対応、そして現場から生まれるといわれているからです。フィールドワークは従来、オフィスワークに比べればコンピューティングパワーが活用しきれていなかった感は否定できません。しかし今後モバイルエッジコンピューティングを積極活用することで様々な可能性が拓けてくるはずです。

「dynaEdge DE100に装備された5つのボタンキーは手袋をした状態でも操作できるよう配慮した設計です。二次元バーコードリーダーを使った倉庫業務や、ネットワークカメラなどを接続した監視業務など、多彩なインプット/アウトプットデバイスとの接続ができます。また省電力設計により約5.5時間*のバッテリー駆動が可能であり、フィールドワークで力を発揮する性能を多々備えています」(鏑木)。

  • *JEITA バッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)による値。実際の駆動時間は使用環境および設定などにより異なります。

dynaEdge DE100は、ウェラブルな「インテリジェントビューアAR100」や、作業支援アプリケーション「Vision DE Suite」と組み合わせることで、作業の効率化や作業記録の管理や、技能継承対策に力を発揮します。「特に、製造・点検・メンテナンス関連事業を営む企業からの引き合いが多くあります」(鏑木)。

「デジタルトランスフォーメーションを加速するモバイルエッジコンピューティング①」コンセプトと提供ソリューション

また、倉庫・物流におけるピッキング支援、入出庫業務のサポート、災害や事故における監視や救助サポート、イベント開催時の警備や救護、医療支援、ワークフロー管理などの導入も増えています。

Vision DE Suiteを導入いただいている企業の1つに、横浜市に本拠を置き、立体駐車場のメンテナンスを行う株式会社ファム様があります。同社取締役 小原孝嗣様は次のように語りました。「ファムが行なうメンテナンスは電気回路やシーケンサー、各種センサーなど高度な電気の知識や技術が要求されるものが少なくなく、中にはフィールドスタッフが対応しきれないハイレベルな作業もあります。従来は電話でリモートコントロールをしたり、それでも難しいときは熟練スタッフが現場に出向いて対応に当たっていました」

このようなスタッフの技術的レベルの不均一をなんとかしたい、スタッフ全体のレベルを向上させたいという思いがdynaEdge DE100、インテリジェントビューアAR100、Vision DE Suiteの導入につながりました。
「Skype for Businessで接続しておけば、本社から常に現場の状況が、カメラの画像を通して確認できますし、また音声で直接指示を伝えられます。従来のように、いちいちスマートフォンを取り出して写真を撮って送信したり、電話をかけて説明をするといった手間が一気に解消されました。作業時間が短縮したのはもちろん、作業者の負担も軽減されたと感じています」(小原様)。

小原様はまた、「これまで現場スタッフの勘と経験に頼っていた良否判断(錆の発生や動作の円滑性など)が、Vision DE Suiteのメカニカル・ラーニング(ML)のおかげで自動化できました。導入は始まったばかりですが、現場スタッフの技量の個人差を埋めるツールとして役立ってくれることを期待しています」とおっしゃいました。

今後も進化し続けるテクノロジーとの組み合わせで、限りない発展性を秘めているモバイルエッジコンピューティング。働き方改革を近視眼的に捉えるのではなく、将来のビジネスを見据え、新たに具体化してくる課題についてもパートナー各社様との連携によって、ソリューションとして発展していくことが期待されます。

「デジタルトランスフォーメーションは、企業の規模や業態を越えて、新たなビジネスモデルやサービスを創出し、産業構造そのものを変えつつあります。こうした背景の中、製品の開発や生産、機器の保守、施設管理、アフターサービスなど、あらゆる業務プロセスでの即応性、業務とコストの効率化、生産性の向上、技術やノウハウの継承、将来発生する問題の予見といった課題に、東芝クライアントソリューション株式会社はモバイルエッジコンピューティングでお応えしてまいります」(鏑木)。

  • ※ Intel、インテル、Intel Coreは、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
  • ※ Skypeは、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • ※ その他の記載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用してる場合があります。

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