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正しい認証・権限運用を実現 アカウント管理とLCM活用術

企業におけるアカウント管理は、単なるIDとパスワードの発行・削除ではありません。
不正アクセス防止や情報漏えい対策の要であり、「誰が、どのシステムに、どの権限でアクセスできるか」を常に正しく管理することが求められます。
しかし現場では、退職者アカウントの放置や権限の重複など、運用面の課題が後を絶ちません。
こうした問題の解決策として注目されているのが、ライフサイクルマネジメント(LCM)を活用したアカウント管理の仕組みです。

なぜアカウント管理が難しいのか

企業では入社・異動・退職のたびにアカウントの発行・変更・削除が発生します。
小規模なら手作業でも対応できますが、数百〜数千人規模では以下の課題が表面化します。


  • ・異動や退職後も古いアカウントが残る
  • ・必要以上の権限が付与されている
  • ・部署や拠点ごとに運用ルールがバラバラ
  • ・管理台帳や履歴の更新漏れ

特に「退職者アカウントの放置」は、不正利用や外部からの攻撃に悪用される大きなリスクです。

LCMがもたらすアカウント管理の改善効果

LCMは、PCやソフトウェアなどの資産だけでなく、アカウント情報もライフサイクル全体で一元管理できます。
導入すると、以下のような改善が期待できます。


  • 1.発行から削除までのプロセス標準化
    入社手続きと同時にアカウント発行、退職日には自動削除といったルールを徹底できます。
  • 2.権限設定の適正化
    部署や職務に応じたテンプレート化で、過剰権限の付与を防止します。
  • 3.履歴の可視化
    誰がいつ、どの権限を持ったのかを即座に確認でき、監査対応もスムーズに。

権限管理とセキュリティの強化

アカウント管理の質は、セキュリティ水準を左右します。
LCMと連携した権限管理では、必要最小限の権限付与(Least Privilege)が徹底できます。
これにより、仮にアカウントが侵害されても被害範囲を最小化できます。
また、多要素認証(MFA)の導入や、パスワードポリシーの一括適用も容易になります。

部署間連携と属人化防止

アカウント管理はIT部門だけでなく、人事や総務との情報連携が不可欠です。
LCMでは、異動・退職情報とアカウント状態をリアルタイムで連動させられるため、特定担当者に依存しない運用体制が作れます。
これにより、担当者の不在や引き継ぎ不足による管理漏れを防止できます。

導入前に押さえるべきポイント

LCMを使ったアカウント管理をスムーズに始めるためには、以下の準備が有効です。


  • ・全アカウントと権限の現状棚卸し
  • ・権限テンプレートの設計(職種・部署別)
  • ・人事異動情報とのシステム連携方法の確認
  • ・ログ管理・監査の運用ルール作成

特に棚卸し作業は、導入後の精度を左右します。現状の抜けや重複を把握し、整理してから新体制に移行することで、トラブルを最小化できます。

まとめ

アカウント管理は、セキュリティ対策と業務効率化の両面で企業の基盤を支える重要業務です。
LCMを活用すれば、発行から削除までのプロセス標準化特定担当者に依存しない体制が実現し、リスクと負荷を大幅に削減できます。
今後、テレワークやクラウドサービスの利用拡大に伴い、アカウント管理の重要性はますます高まるでしょう。

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